チェリーセージ ホットリップス

 チェリーセージはメキシコ北部原産の多年草で、高さ1.5mほどになり、茎の基部は木質化する。葉は卵形で対生し、縁には鋸歯がある。茎頂や葉腋から花序を出し、赤色の花をつける。条件によって、赤い色の部分の割合が変化し、白一色、赤一色になることもある。花期は4〜11月と長く、今も咲いている。毎日見ていても邪魔にならない魅力がある。
 だが、その名前は混沌としている。「ホットリップス」は「チェリーセージ」という名前で流通しているが、サルビア・ミクロフィラ「ホットリップス」が正式名。サルビア・ミクロフィラや、その近縁種のサルビア・グレッギー、サルビア・ヤメンシスの総称として用いられている。Salviaの語源は、ラテン語で、健康、救う、癒すという意味のsalvareから、ミクロフィラは小さな葉の意味で、hot lipsを直訳すれば「情熱の唇」。何とも雑然としている。

f:id:huukyou:20200708054807j:plain

f:id:huukyou:20200708054827j:plain

f:id:huukyou:20200708054846j:plain