ハマナスの花と実

 ハマナス(浜茄子、浜梨)はバラ科バラ属の落葉低木で、自生する野生のバラ。夏に赤い花(まれに白花)を咲かせる。湾岸地域には意外に多く、あちこちに植えられ、花や実をつけている。実(偽果)は扁球形で黄赤色、通常は無毛でまれに小さな刺があり、弱い甘みと酸味がある(画像)。開花時期は6月中旬までで、今は実が目につく。ハマナスは英語で「Ramanas Rose(ラマナス・ローズ)」と呼ばれ、日本語の「ハマナス」が元になったようである。また、もっとシンプルに「Japanese Rose」という英名もある。

 一般的には、海岸近くに植えられ、葉や枝にこまかい「とげ」がたくさんある。ハマナスの花の名前が広く知られるようになったのは、1960年に森繁久彌が作詞作曲した歌「知床旅情」で、私もこの歌詞で知った。「知床の岬に はまなすの咲く頃 思い出しておくれ 俺たちのことを」で始まる歌は、加藤登紀子など多くの歌い手がカヴァーしている。

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