ブーゲンビリアはオシロイバナ科ブーゲンビリア属の熱帯性の低木。初夏と秋に、ピンクや紫などの色鮮やかな花を咲かせる(画像は今咲いている花)。原産地は、中央アメリカや南アメリカの熱帯雨林。花の色は赤から白まで変化に富み、ピンクやマゼンタ、紫、橙、黄のものもある。だが、ブーゲンビリアの花はいわゆる花の中央部にある小さな三つの白い部分。花の本体は先端が開いた筒状の部分で、それらが三輪集まって、一つの花のように見える。色づいた花びらに見える部分は花を取り巻く葉であり、通常三枚ある。
*二枚目の画像:中央部の三つの部分の一つだけが開花している。
人々を惹きつける花が本物ではないと言われると、妙に楯突きたくなる。「偽花」が言い過ぎなら、「広義の花」は野暮というもの。「花擬き」は仰々しいだけで、「植物の花」は味気ない。そこで、人間的な表現となれば、「私たちにとっての花」、「花に見えるものが花」と痩せ我慢して居直るしかないのか。