セイヨウノコギリソウ(西洋鋸草、Achillea millefolium L.)

 アジサイと同じように美しい集合花がある。ヤロウという英語名で呼ばれるセイヨウノコギリソウは、ヨーロッパ原産のキク科ノコギリソウ属の多年草。空地、道端、野原などによく自生している。花期は夏で、小さな花が固まって咲く。頭状花は直径3〜5mmで、散房状につける。ふちに雌花の舌状花が5個並び、中心部に両性の筒状花がある(画像)。葉は細かく、ノコギリのように見える。全草に清熱、解毒作用などがある。属名のアキレア(Achillea)は、ギリシャ神話に登場する英雄アキレスが傷薬として利用したことに由来し、古くから傷の治療や血止めに用いられていた。

  セイヨウノコギリソウが日本に渡来したのは1887(明治20)年で、株分けで容易に栽培でき、土質も選ばず繁殖力が強く、今ではあちこちで野生化している。 

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