実効再生産数、陽性率など…

 緊急事態宣言の延長についての国や専門家会議は具体的な数値を使って説明しなかった。そのため、延長の理由も、延長の期限も、いつどのような条件が満たされるなら宣言が解除されるかも曖昧なままで、そのため一層数値化された目標も定まらない。だが、より基本的なデータについて実はしっかりした検査数、新規感染者数などが定まらない。そんなことが山中教授の大阪、京都、北海道は実効再生産数が計算できるが、東京は新規感染者数を見つけるための検査数の実態が不明で、計算できないということになる(www.covid19-yamanaka.com/cont3/16.html)。この計算はエクセルシートを使ったものだが、より簡便な私たちでもできる計算方法は富山大学の折笠教授の説明がある(www.med.u-toyama.ac.jp/biostat/hitori.html)。こちらは近似的な計算式で、やはり日々の感染者数から算出できる。

 解除の指標はやはり数値の入ったものがわかりやすい。どのような指標を選ぶか、そしてどのような値で判断するか、それを見極めるのが当面の仕事。そして、その間にPCR検査等の実施、その後の医療体制を整えることが求められている。