キランソウ

 金瘡小草(きらんそう)、金襴草(きらんそう)、いずれもフリガナがないと読めない。別名が地獄の釜の蓋(じごくのかまのふた)、弘法草(こうぼうそう)で、どれもこれも一筋縄ではいかない名前である。「金襴草」の名の由来は、草むらに咲き広がる様子が、「金襴(きらん)」の織物の切れはしのように見えるところから。濃い紫色や青色の唇形の花が今頃咲く。別名の「地獄の釜の蓋」は、墓地などにもよく生えていて、彼岸のころにこの茎や葉がべったりと地を覆う様子を誇張して名づけたとのこと。また、薬効があり、地獄の釜に蓋をする(地獄に行かなくてよい)ほどの効き目があることから名づけられたとも。また、「弘法草」は、弘法大師がこの草が薬になることを教えたことから。さらに、医者が必要ないというところから、イシャゴロシ(医者殺し)、イシャイラズ(医者いらず)、イシャナカシ(医者泣かし)などとも呼ばれている。

 キランソウは湾岸地域では珍しいが、最近地べたを見つめる癖がついたためか、見つけることができた。

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