春の野草

 3月に入ったばかりなのに、Covid-19が蔓延し、地球温暖化は早くも春爛漫を演出している。二つの災難は自然のしっぺ返し、報い、罰なのだとつい考えてしまう。今こそが好き勝手にやりたい放題だったと反省する最後の機会だと静かに諭しているかのように雑草たちは無口で、美しい。私の杞憂とは裏腹に、野には健康な野草が咲き乱れている。

 大群落と言いたくなるほどのホトケノザはシソ科オドリコソウ属の越年草で、3~4月が花期。ピンク色の小さな花はシソ科の花特有のリップ状の花。なお、春の七草ホトケノザは「コオニタビラコ」というキク科の植物で、別物である。

 ホトケノザと同じように、マメ科ソラマメ属のカラスノエンドウも湾岸地域のあちこちで繁茂し始めている。花期は3~5月で、山野、公園、河原、道端まで、どこでも見かける植物で、赤紫の小さな花が可憐である。

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