ツバキ、ヤブツバキ、ユキツバキ、カンツバキ、そして、サザンカ

 ツバキ(椿)は日本が原産。でも、タイトルのように色んな呼び名が入り乱れ、乱立し、正確な使い方など何のそので、生活世界の融通無碍な(そして、いい加減な)語彙のあり方を垣間見ることができます。大雑把に講釈すれば、ツバキの別名がヤブツバキサザンカの別名がカンツバキ、ユキツバキはツバキの近縁の種です。今では実に多くの園芸種が登場していて、年末からあちこちで花を楽しむことができます。サザンカの花が咲き、ツバキの花が開き出しています(画像はツバキ)。
 戦前までは沖縄を除く日本のツバキ属はヤブツバキサザンカだけと思われていました。新発見のユキツバキは山地型のツバキで、日本海側の雪の多い地帯に野生する種です。そのためか、新潟県の県木、加茂市の市花に指定されています。
 ツバキは光沢のある濃い緑の葉をもちます。厚みのある葉の意味で「あつば木」、艶やかな葉の「艶葉木(つやばき)」、光沢のある葉の「光沢木(つやき)」等々、花より葉の艶やかな美しさが名前の由来となっているようです。

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