トケイソウ

 既にトケイソウを取り上げたが、まだ夏の名残で咲いていた。トケイソウ(時計草、パッションフラワー、passion flower)はトケイソウトケイソウ属の植物の総称。名前のように壁掛けの時計盤のような花をもつ。画像には花、蕾、小さな丸い実が見えるが、実はオレンジ色に熟す。英名は「情熱の花」ではなく、「キリストの受難の花」。イエズス会の宣教師らが flos passionis と呼んだものの英訳。16世紀、原産地の中南米に派遣された彼らは、この花をアッシジの聖フランチェスコが夢に見た「十字架上の花」と信じ、キリスト教の布教に利用した。彼らによれば、花の子房柱は十字架、3つに分裂した雌しべが釘、副冠は茨の冠、5枚の花弁と萼は合わせて10人の使徒、巻きひげはムチ、葉は槍と解釈された。
 「果物時計草(パッションフルーツ)」はこの時計草の仲間の果物。時計草とは葉っぱの形が異なり、葉のふちが少しギザギザ。実は時計草より大きい。

f:id:huukyou:20190913060215j:plain

f:id:huukyou:20190913060231j:plain

f:id:huukyou:20190913060242j:plain