デュランタ

 この季節は青や紫が梅雨にしっくり、しっとりと合うのだが、すると菖蒲、紫陽花、桔梗と言った名前が浮かんでくる。私にとってはそんな中の一つがデュランタで、子供の頃には見たこともない園芸種である。こちらはしっくりではなく、しっかりと合うのである。原産はメキシコで、明治中期に日本に入っていて、新参者ではないのだが、知られるようになったのは20世紀後半である。画像はデュランタ・タカラズカで、和名はハリマツリ、タイワンレンギョウ
 花は夏に咲き、色は「藤」の花をずっとはっきりさせたものである。秋の実はオレンジ色のおもしろい形をしている。デュランタは主に花を楽しむものと、葉を楽しむものの二種が出回っている。花は小さな紫花で、改良品種の「タカラヅカ」が有名。花には芳香があるが、強くはない。葉を楽しむものはライムグリーンの葉色が美しい「ライム」が代表品種。

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