カルミア

 今年は既に花が終わりなのだが、僅かに残っていたのを見つけた。コンペイトウのような色濃いつぼみをもち、パラソルのような花を咲かせるのがカルミア。開花期は春で、花の色は白や淡紅色が基本である。葉がシャクナゲに似ていることから、別名はアメリシャクナゲ
 カルミアは北アメリカからキューバにかけて7種が分布する常緑樹で、ツツジシャクナゲの仲間。広く親しまれているのはラティフォリア種で、これがカルミアと呼ばれている。ラティフォリア種は主に北アメリカ東部の広い地域に分布し、コネチカット州の州花である。日本へ入って来たのは大正4年東京市長アメリカにサクラを寄贈した返礼として、ハナミズキなどとともに贈られてきた。本格的に普及したのは戦後で、今はどこでも見ることができる。葉にはアンドロメドトキシンという有毒成分が含まれている。

f:id:huukyou:20190601055507j:plain

f:id:huukyou:20190601055529j:plain

f:id:huukyou:20190601055548j:plain