カジイチゴ

 歩道とマンション敷地の間に白い花が見える。緑の大きな葉とのコントラストに惹かれ、つい見入ってしまった。それがカジイチゴ(構苺、梶苺)で、バラ科キイチゴ属の落葉低木。茎は若草色、あるいは赤褐色で、太くなると木質化する。イチゴだが、棘をもたない。枝分かれはさほどなく、剪定しないと一本の木のように生えるときがある。葉は緑色で大きく、光沢があり、無毛。花はノイバラ状で、花弁はシワがよる(画像参照)。実はオレンジ色の集合果をつけ、キイチゴの中では大型。
 カジイチゴは関東地方以西の太平洋側、四国、九州の海岸から沿海の山地に生える。花期は3〜5月。温暖な地方では農家の庭先などに植えられていることも多い。果実は5月から6月にかけて橙色に熟す。昔はよく食べられたが、最近は少なくなった。私は子供の頃カジイチゴを知らなかったし、食べた記憶もない。

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