ナナミノキ

 ナナミノキ(七実の木)は、モチノキ科モチノキ属の常緑高木。別名ナナメノキ。明るい緑の葉と鮮やかな赤い実のコントラストが魅力(画像)。雌雄異株なので実を楽しむには雌木。葉は皮質で光沢があり、初夏に薄紫色の小さな花が咲く。冬にクロガネモチに似た赤い果実をつける。そのクロガネモチもモチノキ科モチノキ属の常緑高木で、のっぺりした厚手の葉が特徴で、湾岸部には多く植えられている。ナナミノキの葉の方がやや細長い。沢山の実がなるので「七実の木」となったようだが、別名のナナメノキは枝を折ると一様に斜めに割れるかららしい。
 同じような赤い実をつけるソヨゴもモチノキ科モチノキ属の常緑小高木。本州中部以西から九州沿海の山地に分布する常緑樹。その地味な安定感からか日本庭園には欠かせない植木で、モッコク、モクセイとともに「庭木の三大名木」とされる。そうなると、本家のモチノキが気になる。その名は樹皮から鳥黐(とりもち)の原料を採ることに由来。やはり秋に熟す赤い果実が美しいことから庭園樹として広く栽培される。モチノキの仲間は、世界の熱帯や温帯に400種もあるという。

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ナナミノキ

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ナナミノキ

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ナナミノキ

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クロガネモチ