ミヤマシキミ(深山樒、Skimmia japonica)

 本州から九州の山地に見られるミカン科ミヤマシキミ属の常緑低木。10月頃に成熟する赤い実はマンリョウなどと同じく、庭園に彩を添えることから、庭木として用いられてきた。実は直径1㎝近くでマンリョウよりも大きいため、オクリョウ(億両)という呼び名もある。
 葉は長さ10㎝ほどと大きめ。厚めで光沢があり、縁にはギザギザがない。ミヤマシキミはミカン科で、葉をちぎるとミカンのような独特の香りがあるが、葉や実には有毒成分アルカロイドのシキミアニンを含み、誤食すると痙攣、血圧降下、心筋麻痺を引き起こす。

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