柑橘類

 子供の頃、こたつに入ってミカンを食べるのが好きだった。老人の今はライムやカボスを絞ってジンを飲むのが好きである。ママレードは何かほっとする味である。
 柑橘類はミカン科のミカン属、キンカン属、カラタチ属の植物。日本で栽培されているものには温州ミカン、夏ミカン、ブンタン、レモンなどがある。柑橘の「柑」は、ミカンのこと、「橘」は古くから観賞用として栽培されていたミカン科の植物のこと。柑橘類は、幼果の時は葉緑素によって緑色をしているが、果実が成熟するにつれ、葉緑素が分解して、カロテノイドという色素が残るので黄色くなっていく。
 江戸時代によく食べられていたのは、紀州ミカン(中国原産)。紀州ミカンは、明治時代中期までは、国内の主要な柑橘類の一つで、小型で種が多いという特徴があった。この紀州ミカンとインドシナ原産の柑橘類であるクネンボ(九年母)から、温州ミカンができたことが最新の研究からわかってきた。
 柑橘類のない生活を想像するのはとても難しい。柑橘類は私たちの食生活の基本要素として不可欠のものとなっている。

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