モミジルコウ(紅葉縷紅)

 モミジルコウは、ヒルガオ科サツマイモ属の1年草。原産地はアメリカ。ルコウソウマルバルコウとの園芸交配種で、その名の由来はモミジのような掌状に細裂する葉を付けるルコウソウであることから。縷は細い糸の事で、紅色の花を付けるので縷紅草であり、葉の切れ込みからモミジを冠したもの。
 ルコウソウは熱帯アメリカ原産のつる性植物で、花色は濃い紅色、白、黄色などがある。生育旺盛で性質が強健なので、日本でも比較的暖かい地域では野生化しているものもある。本来は毎年花を咲かせる多年草だが、園芸上は春にタネをまいて夏に花を楽しみ、晩秋に寒さで枯れる春まき一年草として扱う。蔓が非常によく伸びるので、垣根やフェンスに絡ませたりグラウンドカバーとしても利用できる。
 日本には江戸時代の初期に渡来し、カボチャアサガオと呼ばれていた。この「カボチャ」は野菜ではなく、カンボジアのことを指すようである。
 茎は蔓となって他の物に絡み合って立ち上がり、2~4m程になる。巻き方は上から見て反時計回りの右巻で、葉は互生し、秋には紅葉する。

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