ヤブラン

 昨日はヤブガラシ、今日はヤブラン(藪蘭)である。別名はリリオペサマームスカリで、東アジアに分布する常緑の多年草。主な自生地は標高100~1400mにある森林や林の中にあり、各地の山野や林床で普通に見られる植物である。日本には、ヤブランの他、同属の近縁種であるコヤブラン、ヒメヤブランが自生している。
 湾岸にもあちこちに植えられているが、それらの多くはヤブランの園芸品種である斑入りヤブラン(画像)。斑入り種は青葉種に比べるとやや葉の幅が広く草丈も低めで、ヤブランの中では小型の種になる。どれも「ラン」という名前がつくが、ランの仲間ではない。
 「ヤブラン」の名前は、藪などに自生し、葉がランに似ていることに由来する。ヤブランの花期は8月~10月で、今が花の時期である。花期になると葉の間から花茎を伸ばし、小さな藤色の花を穂状に咲かせる。

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