最近はトウガラシがよく話題になる。内藤唐辛子について既に触れたが、それは食用としての唐辛子だった。だが、その横に植えられていたのが「ブラックパール」という観賞用の園芸種で、2006年のオールアメリカセレクションズ(全米草花品種審査協会)で、金賞を受賞した品種。ブラックパールによく似たオニキスレッド、ザモラオレンジなど、いずれも食べるのではなく見るためのトウガラシで、味は二の次。
ブラックパールの原産地は中南米でナス科トウガラシ属の多年草。黒葉で赤い実がなる唐辛子で、葉は若い時は緑がかっていて、生長すると艶々した黒色になる。常識に反して、若い実は黒く、熟すと赤くなる。画像には紫色の花、黒い実、そして熟した赤い実、黒い葉が見える。
オニキスレッドは実が丸いボール状で、特徴的な黒い葉に赤い実の色がよく映える。実の色はブラックパールと同じで黒から赤へと変化する。ザモラオレンジは文字通りオレンジ色の唐辛子。