ノシラン(熨斗蘭)

 ノシランはアジア原産で、東海地方以西、さらには沖縄や済州島に分布する多年草です。温暖な沿岸域のやや湿った林下などに生育しています。葉はヤブランに似ていますが、より長くて幅が広くて、長さ30~80cm程で先端は垂れ下がります。花茎は長さ30~50cmで、断面は扁平になり茎の太さとほぼ同じ幅の翼が見られます。花期は7月から9月で、白色から淡紫色の花が枝の先に咲きます。名前の由来は、花が「熨斗(のし)」の形に似ているところから。種子は長さ9~10mmで、最初は緑色、緑→青→紺と次第に変化する様子がおもしろく、ジャノヒゲと同じようにコバルト色に熟して、とても美しい色になります。

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