ユリ

 「立てばシャクヤク芍薬)、座ればボタン(牡丹)、歩く姿はユリ(百合)の花」は「風情ある芍薬、華麗な牡丹、清楚な百合」という女性の美しさを形容する言葉だったが、今ではすっかり使われなくなった。
 テッポウユリは丈が 1m程に生長し、楕円形で長い葉をつける。花長は 10-15cm、直径 5cm ほど、花弁が6枚あるように見えるが根元がつながっていて、雌雄同花である。テッポウユリは近縁種タカサゴユリとよく似ている。タカサゴユリとの園芸交雑種が多く、変異も起こりやすく、判別しにくい場合が多い。画像は公園のユリだが、私にはいずれのユリか定かではない。
 ユリの品種で有名なのがカサブランカスペイン語で「白い家」)。その白色が見事で、他のユリによくある、花弁の内側の斑点がない。また、とても花が大きく、豪華ながら気品がある。サブランカといえば、花の豪華さとともに素晴らしいのが、甘い香り。開花中は甘い香りが漂っている。
 中国と日本は、ユリの宝庫。日本の百合を外国に紹介したのが有名なシーボルト。持ち帰ったユリの球根が、ロンドンでは高値で競売されたらしい。ケルト語の「ユリ」は「白い花」の意味である。

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