1か月ほど前にブラックベリーを見た時は花が咲いていたのだが、夏至を過ぎるとその実はすっかり赤くなっていて、それが黒く熟すまではあと少しになっていた。ブラックベリーはキイチゴの一種で、名前が似ているブルーベリーの仲間ではない。ブラックベリーの原産国はアメリカの中部で7〜8月に収穫される。ブルーベリーとは画像からもはっきり違っていて、ラズベリーと同じく小さな粒が集まって一つの実をつくっている。
ところで、ラズベリーやクランベリーなど「…ベリー」という名前のものは同じ仲間のように思いがちだが、実はそれぞれ分類が異なっている。ラズベリーとブラックベリーは「バラ科キイチゴ属」、クランベリーはブルーベリーと同じ「ツツジ科スノキ属」で、グーズベリー(スグリ)とカシス(クロスグリ)は「スグリ科スグリ属」。
同じように1か月前はあちこちで白い花をつけていたヤマボウシも、いつの間にか果実をつけている。ヤマボウシの実は、皮が赤色やオレンジ色で果肉は黄色。8月頃に熟すと地面に落下し、そのまま皮を剥いて食べられる。小さな種が多いが、味はマンゴー、バナナ、アケビに似ている。