ナツツバキ

 ナツツバキは古くから寺院などの庭に「シャラノキ」と呼ばれて植えられてきました。『平家物語』は「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす」で始まります。ブッダが涅槃に向かうその時,周囲の沙羅の木は一斉に薄い黄色の花を白く変えたとされています。この故事から,沙羅の木は仏教では聖木です。葉は明るい黄緑色で表面に深いしわがあります。幹は樹皮が灰褐色で薄く滑らかで、花とともに高い観賞価値があるため、近年は家庭の庭にも好んで植えられるようになりました。6月ごろ、新梢の基部近くの葉腋に、直径5~7cmのツバキに似た白い5弁の花が咲きます。

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