ジギタリス

 ジギタリスはヨーロッパ原産で、観賞用や薬用として世界中で栽培されています。学名はラテン語で「ゆび」を表すdigitusに由来。理由は花の形が指サックに似ているためです。数字のdigitやディジタル(digital)と語源は同じ。ジギタリスは葉や根っこ、種など全てに毒性があります。これは古くから知られていて、「魔女の指抜き」、「死者のベル」といった名前で呼ばれてきました。
 ジギタリスを過剰に摂ると、吐き気・おう吐、下痢、めまい、視界が黄色になる黄視症、心拍数の異常などが起きます。ジギタリスの過剰摂取は毒でも、適度の摂取なら薬として役立ちます。古来、服用量によって脈拍を落ち着かせる効果があると知られていましたし、痙攣性疾患の治療に使われていました。

f:id:huukyou:20180507050215j:plain

f:id:huukyou:20180507050234j:plain