作業員の数

 かつて建設現場と言えば、むき出しで、うるさく、汚く、働く人で溢れていた。それがいつの間にかすっかり変わり、塀で囲われ、静かで、綺麗、少ない人になっている。注意して見ない限り、工事が行われているかどうかさえわからない程である。
 確かにダンプカーの出入りやクレーン、立派な現場事務所が見え、建設現場だということはわかるのだが、それにしても人が少ない。工事関係の車両の出入り口の警備員以外はひっそりと目立たないのである。それでも、確かに工事は進み、次第に建物が姿を現し出している。
 朝8時頃の現場に目をやれば、全員で朝の体操。そこで初めて作業員の数がわかる。この人数で高層ビルを何棟もつくろうというのである。

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