梅の花との久し振りの再会

 このところ寒い毎日が続いていて、日本海側は大雪と聞く。雪国の梅はまだ雪の中で、蕾も堅い筈だが、東京では既に梅の花が開き始めている。寒い中でまだ開花はないだろうという見込みを裏切って、見事に咲き出した。何とも律儀で潔癖なことかと、寒空を見上げながら感心するしかない。
 そういえば、新島襄に「寒梅」の詩がある。

庭上一寒梅(梅庭上の一寒梅)
笑侵風雪開(笑って風雪を侵して開く)
不争又不力(争はずまた力(つと)めず)
自占百花魁(自ずから百花の魁を占む)

庭先にある一本の早咲きの梅が、風雪にもめげず笑うかのように開いている。一番咲きを争うでもなく、特に努力するでもなく、それでいてあらゆる花にさきがけて咲いている。

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