2024-12-01から1ヶ月間の記事一覧
ジュウガツザクラ(十月桜)の開花時期は10月下旬から翌年1月初旬までと、3月末から4月初旬までで、二度咲きします。ジュウガツザクラは秋、冬、そして春と随分長い間花をつけているサクラです。 ジュウガツザクラの花弁は白か薄いピンク色で、春の花のほう…
秋にサツキ(皐月)の葉が赤や黄に変わるのは他の常緑樹でも見られることですが、12月の開花は狂い咲きと思われます(園芸では開花がほぼ周年可能のようです)。サツキは関東西南部より西の本州~九州(屋久島含む)に分布するツツジ科の常緑低木。サツキは…
マサキ(柾)はニシキギ、マユミと同じニシキギ属で、互いによく似た実をつけます。キバラヘリカメムシがマサキとニシキギに集まることは有名ですが、マサキにも集まるようです。 マサキは常緑の小高木で、花が6~7月、実が12~1月で、今は画像のような実が…
湾岸地域には、小名木川をはじめ、江戸時代につくられた仙台堀川、竪川、横十間川などの運河があり、明治以降も東京湾に多くのより大きな運河が整備され、今でもそれらが残っています。湾岸地域は運河だらけ、橋だらけの地域です。 東雲運河には多くの水鳥が…
桜と菊は多くの人に国花と思われ、春の桜に対して秋を代表するのが菊。鎌倉時代の初めに後鳥羽上皇が菊の花を好み、「菊紋」を皇室の家紋にし、それが菊の好まれる第一歩となり、それ以来、菊は高貴な花と看做され、ベネディクトの『菊と刀』が生まれること…
トベラは雌雄異株で、その花期は春。実のつかない雄株の方が葉の色が濃く、雌株の葉の緑色は薄いように見える。湾岸地域にはトベラがとても多く、そのトベラが今の季節になると、驚くような姿を見せる。それを見ていると、リンネの分類学の着眼点が植物の生…
数日前に上越大和郵便局の12月24日よりの新春特別企画 「明治を中心にした歴代総理大臣の書、及び書簡の展示」 のお知らせがありました。それに合わせて、私の友人所蔵の何人かの総理大臣の書や書簡が添付されていました。その中の黒田清隆書の内容について…
ユリ科のタイワンホトトギス(台湾杜鵑草)の花は11月中旬で終わったと思っていたが、12月中旬にまた咲き出していて、少々驚いた。12月に咲くタイワンホトトギスの記事を見たことがあるので、不思議ではないのだろう。タイワンホトトギスは日本では西表島だ…
昨日の「師走のミカン」で「湾岸地域の都営団地にはミカンの大きな木が多い。」と述べたが、新しく整備された公園などには様々な柑橘類が植栽され、その実が色づいている。柑橘類はミカン属・キンカン属・カラタチ属の3属からなっている。日本で栽培されてい…
キンポウゲ科のラナンキュラス(Ranunculus asiaticus)は中近東、東地中海沿岸原産の半耐寒性球根植物。和名はキンポウゲ(金鳳花)やハナキンポウゲ(花金鳳花)。草丈は20~60cmで、黄、赤、桃色、白、橙色、青紫色と豊富な花色で、花径10~15cmの大きな…
シソ科のサルビアといえば、赤、白、ブルー系の花色が思い浮かびますが、黄色の花を咲かせるのがサルビア・マドレンシスです。そのため、「イエローマジェスティ」という園芸種がよく出回っています(画像)。 メキシコ原産で、花が黄色、秋咲きの大型のサル…
昨日の「紅葉:最後の輝き」を記したのですが、冬が到来する前に再度記憶に留めておきたくなりました。このところ晴天が続き、乾いた空気の中で紅葉の最後の輝きがくっきりと見えます。冬の陽光と紅葉の見事なコラボをあちこちで楽しむことができ、色と光の…
湾岸地域の都営団地にはミカンの大きな木が多い。古くからある辰巳団地にも多く植えられていて、今は画像のようにたわわに実がついている。食用にはなっておらず、冬の間実はついたまま。比較的新しいURのアパートにもミカンの木が植えられていて、似たよう…
ナス科のトウガラシの原産地は南アメリカ~北アメリカの熱帯地域。観賞用トウガラシはトウガラシの仲間ですが、あくまでも観賞専門で、食用にはできません。「五色トウガラシ」とも呼ばれています。色は、赤、黄色、オレンジ、黒、紫などカラフルな色合いで…
A君は「詩の解釈」に対して文学的な解釈ではなく、アリストテレスとダーウィンの違いを使ってみたいと考えた。二人の違いは次のようなものだった。 アリストテレスは生殖を他の動物と比較しながら研究し、胎児を形成・成長させるのは霊魂であり、その霊魂を…
冬休みが近づいていますが、年末年始の慌ただしい中で、中高生の文学好きの皆さんに考えてほしいことがあります。下の三つの詩は多くの日本人が知っている、有名な作品です。でも、その内容は随分異なっていて、それぞれの内容については意見が分かれます。…
雪の便りが増え、冬が迫っている。湾岸地域の紅葉もそろそろ終わりで、景色が淋しくなり始めた。そんな中で、冬の陽光と紅葉の見事なコラボで、仲冬の煌めきを見ることができた。 紅葉に 冬の陽光 突き刺さり 葉が煌めきて 天青く澄む
赤穂浪士の討ち入りでは雪が不可欠になってきましたが、北日本に雪が降り、冬らしい寒さになってきました。そんな仲冬の中で、冬の薔薇が咲いています。紅葉も終わりに近づき、景色が寒々としてきた中で、とても目立つのが今のバラの花です。 冬薔薇 周りを…
ミニバラは(茎が立ち上がる)木立ち性で、ロサ・キネンシス‘ミニマ’(チャイナ系オールドローズ)の小型の性質を受け継ぐバラです。コンパクトな株に小さな花を咲かせ、環境がよければ、ずっと咲き続けます。 画像のミニバラは「ほほえみ」で、直径1~2cmほ…
冬の寒さに強いビデンスは秋に咲くコスモスの花に似ていますが、コスモスは春まきで秋に花を咲かせるのに対し、ビデンスは初夏に種をまき、秋から冬にかけて花を咲かせます。ビデンスはメキシコを中心に世界中に分布するキク科センダングサ属の植物で、セン…
ボケの花が咲いている。ボケの開花時期は11月から翌4月頃まで。11月頃から咲き出すものは春に咲くものと区別するために「寒木瓜(かんぼけ)」と呼ばれている。 実が瓜に似ていて、木になる瓜から「木瓜(もけ)」と呼ばれ、それが「ぼけ」に転訛した、ある…
季節はもはや仲冬になり、湾岸地域の紅葉も終わりである。落葉が目立ち、あちこちの地面がそれで色づいている。気候変動は大いに気になるのだが、それでも今年も秋の紅葉をそれなりに楽しむことができた、と思っている。人間は贅沢で、春から初夏には新緑、…
ナンテンの他にナンテン属の木はなく、一属一種の木。晩秋の赤い実は和風庭園の定番です。ナンテンの和名は漢名の「南天燭」の略で、高さは2mから4〜5mほど。初夏に白い花が咲き、晩秋から初冬に赤色の実をつけます。ナンテンは「難を転ずる」ことにも通じる…
アオキ(青木)はアオキ属の常緑低木。和名の由来は、常緑で枝も青い(緑)ため。葉は大きいものでは20cm程度になる。葉の形は通常楕円形で、縁には小さな鋸歯がある。その実は2㎝程の卵形の液果で、種子を1個含み、秋から冬に赤く熟す((画像)。江戸時代…
プラタナス(Platanus)はスズカケノキ科スズカケノキ属に属する植物の総称。大きな葉で木陰をつくり、昔から街路樹や庭園樹として広く用いられています。トチノキ、ニレ、シナノキと共に「世界四大並木樹種」の一つ。和名がスズカケノキ。 プラタナスは雌雄…
ヒイラギ(柊)は葉の縁がノコギリの歯のようにギザギザしているのが特徴の常緑高木。耐寒性があり丈夫な樹木で、湾岸地域でも公園や庭の植栽として人気があります。今年はまだ白い花が木に残っています。一方、クリスマスのヒイラギは、セイヨウヒイラギと…
トウダイグサ科のポインセチア(英名Poinsettia、学名Euphorbia pulcherrima)は常緑の低木で、和名はショウジョウボク(猩々木)。クリスマスフラワーとも呼ばれ、原産地はメキシコと中央アメリカ。メキシコでは「Noche buena(クリスマス・イブ、聖夜)」…
湾岸地域ではサザンカの花が咲き出し、赤や白の花が歩道に目立ち出しています。サザンカの花には昆虫たちも集まり出していますが、セイヨウミツバチもやって来ていました(最初の画像)。それを見て思い出したのが2年前のスズメバチの女王バチです(二枚目…
今では和歌や俳句にカタカナ表記の単語が登場しても誰も何とも違和感をもたなくなっている。それは、私たちの日常生活の中での日本語の実際の姿をそのまま反映しているからなのだろう。カタカナ語とカタカナ表記はこれからも日本語の語彙や表現の強力な武器…
ミズキ科のヒマラヤヤマボウシ(Cornus capitata、喜馬拉耶山法師)の別名はキイロヤマボウシで、1年を通して花と実を楽しめます。「ヤマボウシ」は丸い蕾の集まりが坊主の頭のように見え、花びらの白い部分が頭巾に見えたことが名前の由来とされています。 …