2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ヤブランの花

ヤブラン(藪蘭)はキジカクシ科ヤブラン属の多年草。日本中に広く分布し、下草として自生しています。湾岸地域でも歩道脇などでよく見かけます。ヤブランは夏にジャノヒゲの花に似た薄紫色の涼しげな花を咲かせます。今年もその花があちこちで咲き出してい…

大島と深田:二人の登山家

火打山の知られ方として大島亮吉に言及しました。その大島より4歳だけ若いのが深田 久弥で、『日本百名山』(新潮社、1964年)で有名です。彼は石川県大聖寺町(現加賀市)出身で、東京帝国大学文学部哲学科卒の小説家、随筆家、そして登山家です。大島や深…

オミナエシ:子供の頃に見た花

いつ、どこで見たかの記憶はないが、子供の頃から知っているのがオミナエシ(女郎花)。オミナエシは秋の七草の一つだが、既に湾岸地域では咲いている。数本の茎をまっすぐに伸ばして株立ちになり、先端に多数の黄色い花をつける。6月から9月にかけて花を開…

デュランタ:子供の頃に見たことがなかった花

自然には紫の花が多い。デュランタもその一つで、夏から秋にかけて花を咲かせる。花色が濃い青紫で、美しい小花を咲かせるものが一般的だが、白い花を咲かせる種類もある。日本へは明治時代に渡来。観葉植物や鉢花として出回り、沖縄などでは生垣としても利…

白花のセイヨウニンジンボク

「セイヨウ…」という名前の植物はとても多く、西洋由来であることを示している。既に記したセイヨウニンジンボクもその一つで、シソ科ハマゴウ属の植物。その原産地は南ヨーロッパから中央アジア。爽やかなスミレ色の花が普通だが、画像のように白花もある。…

家畜とペット:我が偏見

ペットが自由に飼えるマンションに移って久しい。エレベーターを使うと、人だけでなく犬たちもエレベーターに乗り込んでくる。色んな犬に驚くのだが、ほぼすべてが小型犬で、それも不自然な姿格好の犬たちなのである。人間より速く歩ける犬は少なく、たいて…

ナワシロイチゴの実

ナワシロイチゴ(苗代苺)はバラ科キイチゴ属の這性落葉低木で、枝や萼に棘があります。キイチゴの仲間で、初夏に薄紅~紅紫色の五弁花を咲かせます。花の後に、鮮赤色の宝石のような集合果を成らせます。球状の果実は甘く酸味が強烈なのでジャムなどの加工品…

アメリカフヨウ (アメリカ芙蓉)の花

アオイ科フヨウ属の多年草アメリカフヨウは北アメリカが原産で、高さは1~2メートル。別名で「くさふよう(草芙蓉)」とも呼ばれ、6月から10月頃に上部の葉腋に大きな花を咲かせます。花色には、白色やピンク色、赤色、覆輪などがあります。アメリカフヨウ…

ニワシロユリ雑感

日本は野生ユリの宝庫で、ユリは神話や聖書にも登場する女王のような花。人が最初に栽培した花がユリで、神話、宗教、芸術、文学などに登場するユリを絡めた物語は善と悪、生と死といった、まったく正反対のもので溢れている。強い香りで死の臭いを隠すため…

ブッソウゲの赤い花

ブッソウゲ(仏桑花)はアオイ科フヨウ属の低木だが、今年も花が咲き出した。沖縄では赤花と呼ばれるブッソウゲは樹高1.5m〜3m程になる常緑低木。ブッソウゲの花はその年に伸びた枝の葉腋に単生し、花冠は径10cm〜15cm程の5花弁で、花色は赤、白、ピンク、オ…

オシロイバナの花たち

メキシコ原産のオシロイバナ(白粉花、白粧花)は江戸時代初期に渡来。最初は観賞用に栽培されましたが、その後野生化し、湾岸地域でもあちこちの道端で咲いています。開花時期は6月末から10月末頃。タネをつぶすと、白粉(おしろい)のような「白い粉」が出…

記憶の中のケヤキ

オオルリもシラネアオイも私の子供時代の生活の中にはなかった。だが、ケヤキは身近な樹木だった。子供の私には妙高市の木であるブナはよそ者で、雑木の一つに過ぎず、何の関心もなかった。旧新井市の木はケヤキだったが、私の育った家にはケヤキの大木が二…

カンナの花たち

カンナは熱帯原産の植物で暑さに強く、すくすく生育します。暑ければ暑いほど生育がよくなり、色鮮やかで大輪の花を次々と咲かせるので、正にこれからの花です。実際、湾岸地域ではあちこちでその大輪を誇っています。今のカンナはインディカ種(Canna indic…

夏に休眠するアエオニウム

アエオニウムは多肉植物で、カナリア諸島に多くみられ、マデイラ諸島、モロッコ、東アフリカにも幾つかの種がある。アエオニウムはベンケイソウ科アエオニウム属の総称。株が幼いときは、ロゼッタ状に茂った葉っぱが株元にあり、生長するにつれて茎が伸びて…

ネジバナの花のねじれる理由は?

今年もあちこちでネジバナ(捩花)が咲き出している。ネジバナはラン科ネジバナ属の小型の多年草で、別名がモジズリ(綟摺)。ネジバナが属するラン科は花を咲かせる被子植物全体の中でも多様性に富み、植物界の中で最も進化したグループと考えられている。…

ワルナスビ(悪茄子)の花

ママコノシリヌグイ(山野などに生え、ピンク色の米粒のような花をつける。茎に棘があり、この棘で継子(ままこ)の尻をふいた、という意味で名づけられた)と同じように棘をもつ植物の一つがワルナスビで、こちらの棘も痛く、敬遠したくなる。平地の道端や…

ルエリア・フミリスの花

アメリカの東部から中部が原産。開けた森や低湿地、大草原や野原のやや乾燥した土地に生え、葉は長楕円形から披針形、葉や茎には毛があります(画像)。学名はRuellia humilis、ペチュニアに似ているので、英語名はWild petuniaです。でも、ナス科のペチュニ…

図書館と知識の変化

ギリシャ人はギリシャ語とギリシャ文字を使って、彼らの学問や文学を丹念に記録しました。ソクラテスもプラトンも対話や議論を通じて知識を得ることを重視し、プラトンは自らの学園アカデメイアに研究教育のために図書館を設けました。テキストによって知識…

ハンゲショウの花

ハンゲショウ (半夏生、半化粧) はドクダミ科ハンゲショウ属の多年草。和名の由来は夏至から数えて11日目頃に花が開き、この時期が暦上の「半夏生」に当たるためとも、開花期に半分だけ葉が白くなる様が、半分だけ化粧したようだからとも言われている。また…

クロコスミアの赤い花

クロコスミアの花言葉は「楽しい思い出」。そのせいではないが、クロコスミアは子供の頃の思い出の花の一つ。子供の頃、「クロコスミア」という名前など知る由もなく、畑の端で咲いていた花がいつの間にか無名のまま、半ば物化した記憶として残っている。ク…

ブッドレアの花

ゴマノハグサ科のブッドレアは長い円錐形の花穂が甘く香り、そこに多くのチョウが集まります。そのため、英語名は「バタフライブッシュ」。ブッドレアは中国西部を原産とするフサフジウツギ(房藤空木)を原種とした園芸品種の総称で、ブッドレアの仲間は約1…

ナツツバキの実

ナツツバキの花は既に終わりに近づき、妙に実が目立ち始めています。花冠は1日で雄しべと共に潔く落ちて、雌しべだけ残り、球状の実になります。ナツツバキの果実は5角卵形で、先が尖ります(画像)。冬咲くヤブツバキの実も今見ることができますが、実や…

インパチェンス(アフリカホウセンカ)の白い花

ツリフネソウ科のインパチェンスの仲間はアジアやアフリカの亜熱から熱帯に500種以上が分布します。日本でも古くから親しまれているホウセンカも同じ仲間ですが、園芸でインパチェンスと呼ばれているのはアフリカ東部原産のアフリカホウセンカとその園芸品種…

鬼なべな、あるいは羅紗掻草の花

その学名はDipsacus fullonum。和名はオニナベナ(鬼なべな)、ラシャカキグサ(羅紗掻草)で、ユーラシアとアフリカ北部原産のスイカズラ科ナベナ属の越年草です。 ローマ時代には葉がハーブとして利用され、化膿止めの薬効があるとされました。太い茎には…

セイヨウニンジンボクの花

昨日セイヨウクガイソウ(西洋九蓋草)について記した。「西洋…」という名前の植物はとても多く、西洋由来であることを示している。セイヨウニンジンボクもその一つで、シソ科ハマゴウ属の植物である。その原産地は南ヨーロッパから中央アジア。ハーブとして…

セイヨウクガイソウ(西洋九蓋草)の花とキオビツチバチ

オオバコ科クガイソウ属のセイヨウクガイソウはヨウシュクガイソイウ、ベロニカストラム・バージニカムという別名を持ち、多くの園芸品種があります。 セイヨウクガイソウは北米原産の多年草で、しばしば2 m近くにまで成長し白やピンク、紫の細長い花を夏に…

ペチュニアの花

最近はバカラiQ オーシャンという品名のペチュニアの花をよく見ます。他のペチュニアと比べると、人目を引く模様で、つい惹きつけられてしまいます。さらに、ペチュニアには雨に打たれると病害が発生しやすいという弱点がありましたが、バカラiQ オーシャン…

ヤブカンゾウの八重の花:補足

昨日「ヤブカンゾウの八重の花」の画像について、八重咲きのため雄しべが花弁になっていることを記したが、まだ雄しべが残っている八重の花の画像を補足しておきたい。弁化前の雄しべのある八重の花の例である。

ガザニアの花姿

ガザニアはキク科ガザニア属の総称で、原種は15種ほどあり、南アフリカ原産。花の色も赤、白、オレンジ、黄色など様々。ガザニアは日光が当たっている間花が開き、夕方から夜や曇りの日には閉じるという性質を持っています。花は一重咲きが普通。 ガザニアの…

ユウギリソウの花

ユウギリソウ(夕霧草)は密集して咲く多数の細かい花が華やかで、それを霞みがかった夕霧に見立てたのが、「夕霧草」の名前の由来だと言われています。ユウギリソウは初夏から秋口にかけて趣と清涼感のある花を咲かせます。また、その花は深い黄昏(たそが…