2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

Modification

谷崎潤一郎の『刺青』は入れ墨の持つそれまで十分に表現されていなかった側面を見事に表現して見せたのだが、今世紀の入れ墨の役割はそれとは明らかに異なり、オリ・パラで見せつけられた入れ墨の洪水に多くの日本人が戸惑い、その意味は何かを改めて問い直…

センニチソウ(千日草、別名センニチコウ(千日紅))の花

友人の内野さんがセンニチソウを植えたと昨日コメントされたが、センニチソウの白い花を見ると、シロツメクサを連想するのは私だけではない筈だ。だが、シロツメグサは野草で、センニチソウは園芸種、と言ったのでは余りに味気ない。センニチソウの花のよう…

私の脳への『刺青』の彫り込み

谷崎潤一郎の『刺青』は入れ墨の近代的な意味を見事に表現した作品です。1910年、慶應義塾の文学部は文学・哲学・史学の3専攻制を採用し、森鷗外と上田敏の推薦によって永井荷風を慶應義塾大学文学部の主任教授として迎えます。佐藤春夫によれば、荷風の「講…

コムラサキとシロミノコムラサキの実

「コムラサキ」という名前の蝶がいるが、植物のコムラサキはシソ科ムラサキシキブ属の落葉低木。北海道と青森を除く日本各地の山野に分布し、中国や朝鮮半島にも分布する。同属のムラサキシキブとともに紫式部にちなんで名付けられた。ムラサキシキブは樹高…

ススキ

ススキ(芒、薄)はイネ科ススキ属の植物で、カヤ(茅)と呼ばれる有用植物の主要な一種。農家で茅葺(かやぶき)屋根の材料にし、家畜の餌としても利用してきました。そのため集落の近くに定期的に刈り入れをするススキの草原があり、茅場(かやば)と呼ば…

落書きか、それとも壁画か?

『刺青(しせい)』は谷崎潤一郎の小説ですが、そのタイトルが「入れ墨(いれずみ)」と読まれるようになり、今では刺青=入れ墨=いれずみとなっています。英語はタトゥー(tattoo)で、これも今では日本語の単語として普通に使われています。つまり、「い…

ヤマノイモのむかご

先日ヤマノイモについて記しました。その際、むかごがあるかどうか確認できず、ずっと気になっていたのですが、むかごを見つけてヤマノイモだと特定できました。 「むかご」は小さな豆か芋のような不思議な物体で、植物の栄養繁殖器官であるとか、わき芽が養…

ヒャクニチソウの花

ヒャクニチソウ(百日草、ジニア)はキク科の一年草。夏から秋にかけて、色とりどりの花を咲かせます。湾岸地域でもあちこちの花壇でヒャクニチソウの花を見ることができます。名前のヒャクニチは百日で、開花期が長いことを表しています。次から次へと新し…