2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

トウテイランの花

暑い中で妙に涼しい色の花が見える。近づくと、トウテイランの花が咲いている。その名前は、中国の「洞庭湖(どうていこ)」の湖面の藍色にちなんでつけられたそうである。「藍」は「らん」と読むので、「トウイテイラン」の名がつきましたが、胡蝶蘭のよう…

モミジアオイの花

モミジアオイは明治初期に渡来した北アメリカ原産アオイ科フヨウ属の宿根草植物。7月から9月頃までの夏の季節にフヨウによく似た大輪の赤い花を咲かせる。花がハイビスカスやタチアオイに似ているため、間違えやすいが、モミジアオイは花弁の根っこが細くな…

フヨウの花

気がつけば、フヨウ(芙蓉)の花が咲き出している。確かに既に真夏で、オリンピックも始まっている。この暑さなど何のそので、フヨウは元気に花をつけている。 フヨウはアオイ科フヨウ属の落葉低木。夏に直径10-15cm程度のピンクや白の花をつける。朝咲いて…

Unified by Emotion:奇妙な符合

「Unified by Emotion」は「心でつながる」ことだと解説されると、ぎょっとするのは私だけではあるまい。その上、「感動で結ばれる」、「感動の共有」から「心で結ばれる」を通って、「人の絆」にまで結びつけるなら、何でもありの言葉の魔術としか言いよう…

台風一過の蝉の声

昨日の朝方は台風のために雨が降り、風が吹く中で女子のトライアスロン競技が始まった。昼前には風雨がおさまり、青空と太陽が戻ってきた。すると、一斉に蝉の声が聞こえだし、大合唱が始まった。梅雨が明けて既に蝉の声はあったのだが、台風一過、蝉時雨と…

ヤマハギの花

マメ科のヤマハギ(山萩)は山に普通に咲くハギ属の一つで、日本各地の山野に生える落葉半低木。秋の七草の一つとして古くから日本人に親しまれてきた。『万葉集』にも萩を詠んだ歌が130首以上収められている。ハギは秋の七草なのだが、草ではなく木である。…

オミナエシの花

オリンピックが始まり、暑さが続いている中、花盛りなのがオミナエシ(女郎花)。オミナエシは秋の七草の一つで、日当たりのよい草原に見られる植物。数本の茎をまっすぐに伸ばして株立ちになり、先端に多数の黄色い花を咲かせる。花房は全体で15~20cmほど…

多様な掛け声の不調和

今回のオリンピックには掛け声が妙に多い。その最初が「復興五輪」。延期が決まり、大会のビジョン、モットー、テーマ、理念などと呼び名が変わる度に、掛け声の表現も違った風に登場し、お互いの関係などわかる筈もなくなってしまっている。 「心でつながる…

コブシの新芽と実

コブシのグロテスクな実が早くも色づき始めている。そして、その実の横にはネコヤナギに似た新芽が出て、青葉の中で共存している。実が赤くなり始める時期に既に芽が出ていることを私は知らなかった。コブシは花が美しいだけではなく、実も芽も面白い。 コブ…

野生化したバーベナの復帰

湾岸地域の空き地や路傍でいつも夏にお目にかかるのがヤナギハナガサやアレチハナガサ。どう見ても野生の雑草にしか見えない。二つの区別は茎が中実だとアレチハナガサ、中空だとヤナギハナガサだとわかり、胸のつかえが下りたのだが、バーベナの栽培種が野…

サルビア=セージ

ヒメホオズキズイセンの花に似ていますが、画像は赤いサルビアです。英語でスカーレットセージ (scarlet sage) とも呼ばれます。サルビアはラテン語、セージは英語で、同じものを指しています。 背景はクロバサトイモの葉

クロバサトイモ

ジャガイモもサツマイモも嫌いではなかった私はサトイモが大嫌いだった。サトイモの大きな葉を見ただけでも嫌でならなかった。そんな私でも大人になり、齢を重ねるにつれ、サトイモが好きになり出し、今では大好物の一つになっている。そんな私がサトイモら…

イギリス問題

パンデミックの最中にワクチン接種によってイギリス政府はその戦略を大胆に変えました。でも、感染が急拡大している時に大規模緩和や自由を認めるのは時期尚早と批判する声は小さくありません。制御のない状態で感染爆発のピークがどれぐらい続くのかまだ実…

サルスベリの花

湾岸地域にはサルスベリ(百日紅、猿滑)の木が多い。公園だけでなく、大きな通りの街路樹としても数多く植えられ、それらが今咲き出している。色も赤、ピンク、白と賑やかである。花が美しく、耐病性もあり、必要以上に大きくならないためか、人々に好まれ…

生存戦略

7月15日のイギリスの感染者は約5万人。日本とは比べようもない程多いのだが、イギリス政府は規制解除の考えを変えなかった。解除後の新規感染者数は一日あたり10万人に達する可能性があるが、それでも政府は許容範囲内と考えている。ジョンソン首相は19日の…

ナツズイセンの花

ナツズイセン(夏水仙)はヒガンバナ科の有毒の多年草。春にスイセンに似た葉を伸ばすが、夏には枯れる。葉が枯れた後に、花茎を伸ばして、ラッパ状の花を数個つける(画像)。花は、淡紅紫色で花びらは反り返り、目立つ茎は太く、花は彼岸花に似ているが、…

コエビソウの花

5月の下旬にコエビソウ(小海老草)について述べました。そのコエビソウが満開と言いたくなる程に咲き誇っています。コエビソウはメキシコ原産のキツネノマゴ科の常緑低木。花のつく穂が苞(ほう)に覆われていて、その形が小海老の尻尾に似ていることが名前…

正確な観察と近視眼

私のような老人は老眼が宿命で、小さなもの、細かいものを見るのが苦手である。年齢と共に世界が違った風に見えるのが生き物のもつ知覚世界の特徴でもあるのだが、その一部を巧みに利用したのが人間であり、その成果が経験科学として実現されてきた。正確に…

フヨウ属の花たち

フヨウ属のムクゲは見る場所や時間によって印象が大きく変わる。とても日本的で、茶席に合うかと思えば、韓国の国花でもある。ところが、同じフヨウ属のハイビスカスとなれば異国の夏の象徴。それぞれに日本的、東洋的、そして世界的と形容して何らおかしく…

ハッサクの実

急に梅雨が明けた気がするが、昨日ははっきりと夏を感じることができた。コロナ禍のオリ・パラに暑さも加担し、誰にもしんどい時期である。 八朔(はっさく)とは八月朔日の略で、旧暦の8月1日のことである。新暦では8月25日頃から9月23日頃までで、2021年は…

ブドウとザクロの実

ダイコン、ホウレンソウ、ニンジン、ナタネなどの野菜は地中海や中央アジアが原産地、リンゴ、ブドウ、スイカ、イチジク、ザクロ、ウリなどの果物もアフリカや地中海、中央アジアが原産地、いずれもシルクロードを通って日本へ伝播した。 キリスト教美術でよ…

有明運河の鳥たち

オリ・パラが近づき、有明運河周辺は騒がしくなってきた。大阪、兵庫、福岡などの車両が目立ち、府警、県警の警官が周辺の警護とパトロールを始めた。そして、多くの関係者が忙しく働き出している。有明運河には東京湾旧防波堤があり、運河の中のグリーンベ…

トチノキとコブシの実

恥ずかしながら子供の頃の私はトチノキもコブシもほぼ知らなかった。「ほぼ」というのはよく見ていたはずなのだが、見ていたものが何かという認識がなく、そのため記憶にもないのである。トチノキの実から「栃の実」ができることを知っていても、それを見た…

ホオズキの実

ホオズキ(鬼灯、鬼燈)はナス科ホオズキ属の多年草、またはその実のことだが、何とも厳めしい漢字である。淡い黄色の花を6月から7月頃に咲かせ、この時期に合わせて「ほおずき市」が開催される。7月初旬に開かれる浅草寺のものは江戸時代から続いていて、「…

アゲラタム(カッコウアザミ)の花

キク科カッコウアザミ属のアゲラタムは爽やかな青や紫を中心に、アザミに似たつつましく、可憐な花を咲かせる。メキシコ原産の、非耐寒性の多年草だが、園芸上は春播きの一年草。花期が長く、花つきもよく、今あちこちの花壇で咲いている。青系の花で、とて…

多様な判断

コロナウイルスの感染が世界的に広がり、それが今でも続いている。昨年と大きく違うのはワクチンの接種である。オリ・パラが近づく中、変わらないのは初期の段階からのJohns Hopkins Univ.のCOVID-19 Mapであり、それは休むことなく世界の感染の統計データを…

ハマボウの花

ハマボウの開花時期は7月末から8月までというが、湾岸地域では既にあちこちで花が開いている。黄色のとても爽やかな花で、「浜に生える朴の木(ほおのき)」からハマボウ(浜朴、黄槿)となった。海に近いせいなのか、割とポピュラーな木である。 ハマボウ…

エノコログサの仲間

夏から秋にかけてつける花穂が、犬の尾に似ていることから、犬っころ草(いぬっころくさ、狗(犬)尾草)が転じてエノコログサと呼ばれるようになった。また、ネコジャラシ(猫じゃらし)の俗称は、花穂を猫の視界で振ると、猫がじゃれつくことから。英語で…

センニチコウ(千日紅)の花

センニチコウの白い花を見ると、シロツメクサを連想するのは私だけではない筈だ。だが、シロツメグサは野草で、センニチコウは園芸種、と言ったのでは身も蓋もない。センニチコウの花のように見える球体の部分は、苞(ほう)と呼ばれる葉の集まり。花びらを…

ユリとユリに似た花たち

先日オニユリの花について述べましたが、今も様々なユリが花をつけています。昨今の流行に疎い私ですが、少し前までは確かカサブランカという白いユリが女王のように君臨していました。年配の私にはカサブランカ(Casablanca)と言えば、イングリッド・バー…