2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

冬の代表シクラメン

サクラソウ科シクラメン属のシクラメンは地中海地方が原産で、多年草の球根植物である。カガリビバナ(篝火花、牧野富太郎が命名)とか、ブタノマンジュウ(豚の饅頭、大久保三郎が命名)とも呼ばれる。明治時代に伝わり、戦後急速に普及した。私は「シクラ…

他力本願の仏教とキリスト教はよく似ている?

昨日「『歎異抄』の謎」で、『聖書』と『歎異抄』は共に他力による救済という点でよく似ていると述べました。そこで、「他力」の救済や本願を比較してみましょう。 浄土真宗での極楽往生は「阿弥陀如来」の本願による「完全他力」です。キリスト教でも、アウ…

大島丸

大島丸(おおしままる)は都立の大島海洋国際高等学校の航海練習船である。5代目の大島丸が2020年から運用されている。その大島丸が今有明西埠頭に停泊している。大島丸は681トンで、2020年に建造された。2020年3月に予定されていた竣工式典は新型コロナウイ…

『歎異抄』の謎

浄土真宗には10の宗派(真宗十派)があり、中でも浄土真宗本願寺派(西本願寺)のことを「お西さん」、真宗大谷派(東本願寺)のことを「お東さん」と呼びます。大谷派は自らを「真宗大谷派」と呼びます。各宗派の教義は親鸞の教えに基づき、基本的に同じで…

ヘレボルス オリエンタレス

ヘレボルス(Helleborus)はクリスマスローズ属の植物の総称で、「クリスマスローズ」という名前はクリスマスの頃に花をつけるヘレボルス・ニゲル (Helleborus niger) を指しています。緑色、白色、ピンク色、紫色の花をつけます。日本ではこの属の園芸品種…

かまくら雑感

子供の頃、台所の一角に黒く塗られた竈があって、祖母がそこに釜をかけ、ご飯を炊いていたのをよく憶えています。その竈の近くには囲炉裏があり、こちらにも鍋が架かっていて、みそ汁が入っていました。囲炉裏や竈(かまど)に火をくべ、釜や鍋を使って調理…

キンギョソウ

キンギョソウ(金魚草)はオオバコ科キンギョソウ属の園芸種。南ヨーロッパと北アフリカの地中海沿岸部を産地とする。金魚のような花を穂状に数多く咲かせる。花の色は赤・桃・白・橙・黄・複色。種は微細だが性質は至って強健。一般的には秋蒔きの一年草で…

節分、鬼、豆、そして、豆まき

「節分」は、文字通り「季節の分かれ目」を表し、年に4回あり、立春、立夏、立秋、立冬の前日が節分である。この季節の分かれ目の日に厄除けの行事が行われてきた。今の私たちには節分は春だけだが、春の節分だけが残った理由はこの日が一年の初めと考えられ…

バコパ ライムバリエガータ

緑が少なくなるのが2月だが、寄せ植えに適していて、小輪の白い花だけでなく、ライム色の葉色も楽しめるのがバコパ。バコパはカナリア諸島原産で、ゴマノハグサ科の半耐寒性多年草。 バコパは茎が柔らかく、枝が垂れて成長していくので、ハンギングや寄せ植…

痩せ我慢と日和見:補遺

「立国は私なり、公にあらざるなり」で始まる「痩我慢の説」は、国家は必要だが、忠君愛国の情は私情にすぎないと述べ、たとえ小国であっても忠君愛国の情を持つことは「瘠我慢」なのだと福澤諭吉は主張する。それに対して、勝海舟は「行蔵は我に存す、毀誉…

赤と黒

スタンダールの『赤と黒(Le Rouge et le Noir)』は実際に起きた事件に基づいているが、「赤と黒」というタイトルは主人公ジュリアンが出世の手段にしようとした軍人(赤)と聖職者(黒)の服の色を、あるいはルーレットの回転盤の色を表し、ジュリアンの人…