2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ハリマツリとルリマツリの花

デュランタ(ハリマツリ、針茉莉)の名前で栽培されているほとんどはデュランタ・エレクタで、和名はハリマツリ、タイワンレンギョウ(台湾連翹)。デュランタは夏から秋にかけて藤色や白の小花が集まって房状に垂れ下がって咲く人気の熱帯花木です。温暖化…

ホトケノザの花

何気なく草の刈られた空き地を見ると、あちこちにホトケノザ(仏の座)が花をつけている。ホトケノザの開花期は春だが、日当たりがよい場所では通年花を咲かせる。ホトケノザはシソ科の一年草で、薄紫色の花をつける(画像)。基本的には秋に芽を出し、越冬…

斐太神社雑感

妙高市の神社となれば関山神社と斐太神社。「関山権現」は修験道との神仏習合を如実に示す表現ですが、斐太神社にも神仏習合が見られます。斐太神社の御祭神は大国主命(おおくにぬしのみこと、八千矛神=大国主の異名) 事代主命(ことしろぬしのみこと、矢…

ヤマボウシの実

9月になると、ヤマボウシの緑色の実が黄色味を帯びた赤色となり、膨らんできます。外皮は硬く、特徴的なイボイボがついていて、完熟すると地面に落下します。糖度15を超えるものもあるヤマボウシの実は、甘いものに目がない熊の大好物。 生食できるのは、赤…

一視同仁

妙高市の小出雲にある加茂(賀茂)神社の神社名石碑は「賀茂神社」、もう一方には「一視同仁」の碑があります(画像は吉田容子氏撮影)。この画像の右側の文字は一体何なのか、とても気になり、既にClub Myokoで説明しました。 「一視同仁(いっしどうじん)…

スイフヨウの花

スイフヨウはフヨウの園芸品種。花の色が朝は白、午後は桃色、夕方は紅色に変化するので、「酔芙蓉」と名がついた(画像は八重のスイフヨウ)。時々気にしてフヨウの花を見ていたのだが、なかなかスイフヨウを見ることができなかった。だが、10月に入り偶然…

トレニアの花

トレニアは、春から晩秋まで暑い夏にも負けないで、花を咲かせてくれます。たいへん育てやすい植物で、2~3cm程度のスミレに似た花を株いっぱいに咲かせることから、別名「夏スミレ」、「ハナウリクサ」とも呼ばれています。 トレニアはインドシナ半島原産の…

秋の黄色:メマツヨイグサとセイタカアワダチソウ

メマツヨイグサもセイタカアワダチソウも秋の月に合いそうな黄色い花をつけるが、いずれも外来の侵入生物である。自然の風景は時代、場所によって変わる。では、自然の中の何が変わるのか。短い時間の経過で変わるのが生き物である。山や海に比べると、人や…

ユークリッドの公理系に加えられた二つの公理の意義

(これまでのコメントをまとめると…) ユークリッドの幾何学には多くの暗黙の前提が使われています。それらが19世紀に指摘され、改良する試みがヒルベルトによってなされました(Hilbert, D.(1899),Grundlagen der Geometrie(『幾何学の基礎』寺坂英孝・…

シセントキワガキの実

秋に入り、柿の実が色づき、そろそろ紅葉も近い。そんな中で、「四川常磐柿」と書けば、中国四川省原産の常緑の柿と推測ができるだろう。シセントキワガキはカキノキ科カキノキ属で、庭木や盆栽として使われるロウヤガキ(ロウアガキ(老鴉柿)というが、発…

好奇心と欲望

ノーベル賞受賞が決まった真鍋淑郎氏が好奇心こそ科学研究の核心にあると述べておられたのが印象的でしたが、好奇心も食欲や性欲に似て欲望であることに違いはありません。奇妙なことに好奇心を欲望とは思わない人が多いようです。食欲も性欲も正真正銘の欲…

ノアサガオの花

アサガオとなれば夏の花なのだが、野生のアサガオとも言えるノアサガオは未だに元気に咲き誇っている。樹木に巻き付く逞しさには脱帽である。「野朝顔」とは何とも味気ない名前だと言いたくなるのだが、一方で「野菊」も「野薔薇」も多くの人は味のある名前…

ユークリッドの公理系に加えられた二つの公理

ユークリッドの幾何学には多くの暗黙の前提が使われています。それらが19世紀に指摘され、改良する試みがヒルベルトによってなされました(Hilbert, D.(1899),Grundlagen der Geometrie(『幾何学の基礎』寺坂英孝・大西正男訳・解説、共立出版、1970))…

ホトトギスの花

「ホトトギス」と聞いて、鳥と植物のいずれを思い浮かべるだろうか。大抵の人は鳥の方で、信長、秀吉、家康を比較した歌を思い出す歴史好きも相当いる筈である。植物のホトトギスは知らない人が多い野草の一つで、名前は花びらにある紫色の斑紋が鳥のホトト…

ふるさとの味

高野辰之は信州の中野出身、室生犀星は越前の金沢出身で、共に越後に近い。その二人はまるで異なる風にふるさとを詠う。高野の唱歌「ふるさと」は、 うさぎ追いし かの山 小鮒つりし かの川 夢は今も めぐりて 忘れがたき 故郷 と、ふるさとを懐かしく讃える…

ツルムラサキの花と実

ツルムラサキが絡まった姿を見て驚き、それが食べられると知ってさらに驚いたことを思い出す。とはいえ、まだツルムラサキを食べたことがなく、その味を伝えることができないのが残念である。 ツルムラサキはツルムラサキ属の二年草で、熱帯アジア原産のつる…

越後の端に生まれた私のコンプレックスなのか?

「新潟県中頸城郡新井町大字小出雲」というのが子供の頃の私の住む住所で、とても長く、難しい漢字が続きます。そこは越後の端の地域。頚城は西頸城、中頸城、東頸城からなり、古くは上越地方を指した「久比岐」にまで遡るようです。既に奈良時代には「久疋…

ピラカンサ、そしてソヨゴやナナミノキの赤い実

タチバナモドキ、カザンデマリ、トキワサンザシは、いずれもバラ科タチバナモドキ属に属し、総称としてピラカンサと呼ばれ、棘があり、葉が長楕円形であるなど、とてもよく似ている。私には見分ける自信がない。 ピラカンサは生け垣や鉢植えとして栽培される…

ランタナの花と実

最近はあちこちで見かけ、人気者なのがランタナ。ランタナ・カマラ(学名:Lantana camara) は熱帯アメリカ原産で、クマツヅラ科の半耐寒性常緑小低木です。初夏から秋にかけて花茎先に小花を多数集合させて球状に咲かせます(画像)。葉は卵形で茎に対生に付…

ランタナの花と実

最近はあちこちで見かけ、人気者なのがランタナ。ランタナ・カマラ(学名:Lantana camara) は熱帯アメリカ原産で、クマツヅラ科の半耐寒性常緑小低木です。初夏から秋にかけて花茎先に小花を多数集合させて球状に咲かせます(画像)。葉は卵形で茎に対生に付…

シシユズの実

この異様にみえる柑橘類はシシユズ(獅子柚子)、またはオニユズ(鬼柚子)。毎年見ていても、やはり気味が悪い。シシユズはユズではなくブンタン(文旦)の仲間。そのためか、ユズのような強い香りはなく、ほのかに柑橘類の香りがする程度である。とても大…

擬似禅問答の解答例:点と線の謎(松本清張の小説を凌駕する謎多き存在)

点に部分がないとしたら、点はサイズもないことになるのでしょうか。サイズのない点が存在するとすれば、それはどうして存在できるのでしょうか。点が集まると、線になるのでしょうか。点をどのように並べると、線ができるのでしょうか。さらに、線をどのよ…

擬似禅問答の解答例

・サイズのない粒子(つまり、幾何学的な点のようなもの)はある体積の箱にどれだけ入れることができるでしょうか。また、その箱の2倍の体積の箱があったなら、そこにはどれだけ入れることができるでしょうか。 「サイズのない粒子」は曖昧な表現ですが、誰…

イヌサフランの花

ユリ科のイヌサフランはヨーロッパ原産の多年草で、10月頃に約15㎝の花茎を伸ばし、サフランやクロッカスに似た花をつけます。でも、サフランやクロッカスはアヤメ科で、イヌサフランとは異なる植物です。また、翌春に20㎝ほどのギョウジャニンニクなど食用…

疑似禅問答

次の幾つかの問いに対して、座禅しながら考える必要はありませんが、論理的に考え、解答してみて下さい。生意気な中学生向きの質問群で、いずれも「無限」概念が関与した質問になっています。答えは一つとは限りません。 ・サイズのない粒子(つまり、幾何学…

キダチチョウセンアサガオの花

キダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)は、大きなトランペット(ラッパ)状の花を下向きに咲かせるナス科キダチチョウセンアサガオ属の半耐寒性常緑低高木です。エンジェルス・トランペット・ツリー(Angel's trumpet tree)とも呼ばれます。 夜道で白っぽ…