2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

リンゴの落下からコイン投げへ

リンゴの落下は確率的なプロセスであると考える人はまずいまい。だが、コイン投げとなれば、すぐにコイン投げの確率的なモデルを想像するのではないか。リンゴの落下とコイン投げのどこを見比べても、それらの間に古典的な決定論的過程とランダムな確率的過…

チョウジソウ(丁字草)

チョウジソウはキョウチクトウ科の多年生植物。湿った草地や原野などに生える。5月頃、5弁に分かれた、薄青紫の小花が咲く。この花の形が横から見ると「丁」の字形に見えるから「丁字草」の名に。また、香料で有名な「丁子」に似ているためともいわれる。 四…

ヒメウツギ

ヒメウツギ(姫卯木、姫空木)は初夏の花ということになっているが、既に咲き出していて、4月末は今では初夏ということか。ヒメウツギはアジサイ科ウツギ属の落葉低木。背が高くならないほふく性のウツギの仲間。綺麗な白い花が咲くので、庭木として使われる…

やけっぱちの、悲しい、しかし、あってはならない理由

「接触8割削減」が実現しないと、感染者数の激減は望めないと8割おじさんは言うのですが、グラフが示されるだけで、なぜそのグラフが正しいかの理由は、数理モデルを使わなければならないためか、説明されていません。 そこで、その説明を見つけてみましょう…

感染症と医療

タイトルが「新型コロナウイルスSARS-CoV-2のゲノム分子疫学調査」という報告書のようなものが国立感染症研究所から4月27日に出された(このタイトルで検索すれば手に入る)。2月の武漢からのウイルスのゲノムと3月のヨーロッパからのウイルスのゲノムが分子…

解くべき問題と解くことができる問題

科学、そして医学の問題は、好奇心を掻き立てる問題であり、純粋に答えを知りたい問題です。新型コロナウイルスの正体をより詳しく知り、ワクチンや薬を開発することが医科学の問題で、これは正に解くべき問題です。しかし、疫学や公衆衛生学となると、解く…

大木タブノキと小木ニシキギの目立たない花

タブノキ(椨)はクスノキ科タブノキ属の常緑高木で、単にタブとも呼ぶ。若い枝は緑色で、赤みを帯びる。芽は丸くふくらむ。葉は枝先に集まる傾向があり、葉は倒卵形。革質で硬く、表面はつやのある深緑。 花期は今頃で、枝先の葉腋に円錐花序を出し、径1cm…

D君の疑問

Stay home週間で、退屈極まりないD君には「8割減の接触」の達成に躍起になっている日本列島の姿がテレビを通じて伝わっていた。「8割削減が達成できる」と感染者数は減り、普通に近い生活が戻ってくると言われ、私たちはそれを信じて頑張っている。 D君のぼ…

マツバウンラン(松葉海蘭)の一群

新型コロナウイルス蔓延のお蔭で、オリンピックは延期になったが、競技施設とその周辺の整備はまだ続いている。公園や歩道が整備され、新しいホテルやマンションの建設もほぼ終わりなのだが、公園の庭や道端には意外に雑草が多く、幾つかは意図的なのではな…

連休に読みたい新型コロナウイルスに関する基本的な文献

「Stay home!」と叫ばれる連休に何をしたらいいのか。家で過ごす伝統的なやり方となれば、読書だろう。何を読むか。カミュの『ペスト』でも、ボッカチオの『デカメロン』でもいいのだが、今の流行を知るためにはいずれも役立たずだろう。そこで、これまで私…

トキワハゼ(常盤黄櫨)

以前載せたツタバウンランかと思って近づくと、どこか違う。遠目には花がよく似ているように見えたのだが、近づけば図柄が違う。そこで調べてみると、トキワハゼで、実がはぜることからこの名前がついた。乾きに強く、乾いた空地や道端でもよく見られ、地面…

二つの検査を通じて

CNNによれば、 ニューヨーク州のクオモ知事は23日、住民3,000人を対象に実施した新型コロナウイルスの抗体検査の結果、これまでに13.9%に陽性反応が出たと発表。この結果は新型コロナウイルスの感染が当初確認されたよりも早くから広がっていて、感染者の数…

ホソバオオアマナ(細葉大甘菜)

アマナとよく似ているが、アマナはユリ科、オオアマナとホソバオオアマナはキジカクシ科に属す。アマナは食用になるが、ホソバオオアマナは毒草。オオアマナとの見分けは厄介である。 草丈は20-35㎝の多年草で、地下に球形の鱗茎があり、そこから数本の葉を…

若いCさんが考えた抗体検査

イギリスは新型コロナウイルスの感染と免疫を追跡する大規模調査を開始するというニュースが入ってきた。そこで、Cさんは免疫に関する欧米の動きを眺め直してみた。スウェーデンはこれまで強力な隔離政策を行っていない。致死率は10%ほどとかなり高いものの…

タイム(thyme)

タイムはシソ科イブキジャコウソウ属の植物の総称。何と350種もあり、園芸品種も多数つくられている。芳香を持つ多年生植物で、丈が低く草にみえるが、茎が木化する木である。原産はヨーロッパ、北アフリカ、アジア。日本ではタチジャコウソウ(立麝香草、コ…

慶應病院の検査結果(2)

慶應義塾大学病院では新規の入院患者に全員PCR検査をして、コロナ感染症以外の治療を目的とした無症状の患者のうち5.97%の陽性者(4/67)が確認された。無症状の人の6%が陽性=現在感染中ということになる。サンプル数は少ないが、そのまま外挿すれば、東京…

慶應病院の検査結果

慶應義塾大学病院は昨日の「新型コロナウイルス感染症に関する当院の状況について」(この名称で検索)において、「4月13日から4月19日の期間に行われた術前および入院前PCR検査において、新型コロナウイルス感染症以外の治療を目的とした無症状の患者さんの…

Bさんが考えた偏見や差別

Bさんによれば、『日本書紀』にハンセン病の記録がある。松本清張の『砂の器』には「放浪らい」の姿が描かれてる。第二次大戦後も「らい予防法」によって強制隔離政策が継続された。療養所で暮らす元患者らの努力等によって、「らい予防法」は1996年に廃止さ…

ベニバスモモ

桜が咲いていると思ったら、スモモの花。花と同時に出る葉が赤みがかっているのでこの名が付いたのであろう。別名をアカバスモモ、アカバザクラとも言う。花は白いが、葉が赤いので、遠目にはピンクの花が咲いているように見える。3月中頃から咲き始める。だ…

A君とマスク

このところ誰もがマスクをして歩き、仕事をしている。マスクが服装品の一つになったようだが、遊び回るには適していない。とはいえ、マスクをつけることがエチケットだけでなく、感染予防でもあると教えられている。そのマスクがどこにも売っておらず、それ…

紫の花:ツリガネズイセンとミントブッシュ

ユリ科のツリガネズイセンが今咲いている。葉っぱは水仙に似て、花は釣鐘状。名前のとおりペチコートスイセンと同じく、元々は自生種で、ヨーロッパおよびアフリカ、アジアの温帯地域に分布。花色は、紫、青紫、ピンク、白など様々。 シソ科のミントブッシュ…

ハーデンベルギア

ハーデンベルギアの和名はヒトツバマメ。マメ科のハーデンベルギアの白い花は胡蝶蘭を小さくしたような愛嬌があり、連なるように穂になって多数咲く。花径は1cmくらいで、つる性の常緑低木。主に栽培されるのはビオラセア種。花色は紫が基本で、別名コマチフ…

原子論の変貌

<大昔の原子論> 古代の原子論には近代以降の物理学、古典力学とも、量子力学とも違っている重要な点があります。それは何でしょうか。原子論がつくられた動機は物理学的な探求にあるのではなく、パルメニデスとゼノンの形而上学的主張に対抗することにあり…

オオデマリとコデマリ

オオデマリは、姿形が紫陽花とそっくりで、白い花がてまりの様に丸く固まって咲く。大きさは直径10㎝程度。開花は紫陽花より早く、5月には咲き始める。今年は既に開花しているが、これから白くなっていくだろう。名前の由来は、咲き始めの黄緑色から白色に変…

A君が知ったこと

小学5年生のA君は新型コロナウイルスによる休校ですっかり退屈していた。最近は感染者の数が急激に増え出していて、「ぎりぎり持ちこたえている」というコメントを何日も続けて聞いていた。自分なら一日たりともそんな崖っぷちでの我慢などできないと思いな…

些細な批判の彼岸にあるもの

ヨーロッパでの感染状況から基本再生産数を2.5とする。新型コロナウイルスについて、ワクチンを打つ、薬を飲む、社会的距離をとる、幾つかの行動を禁止する、自粛を要請すること等々、によって R0を減じることができる。それによって決まるのが実効再生産数 …

イヌリンゴあるいはヒメリンゴ

イヌリンゴ(犬林檎)はバラ科リンゴ属の落葉高木。別名ヒメリンゴ(姫林檎)。「イヌ」や「ヒメ」となると、イヌワシやヒメウツギのような、同じ仕組みでできた名前が浮き上がってくる。子供の頃、向かいの家の庭にヒメリンゴの木があり、その木に登り、小…

8割の接触削減

「8割の接触削減」とはどのような削減なのか。クラスター対策班の西浦教授の説明によれば、これまで1日に10人と会っていたとすれば、それを2人にすることが8割削減。だが、私たちの生活はそんな単純なものではない。満員電車で一車両200人いたとすれば、200…

見事な黄色(イペーとトウカエデ)

イペあるいはイペーは、ノウゼンカズラ科の広葉樹。イペとは南米先住民語で〈皮の厚い木〉を意味する。ブラジルの国花のイペーの木には、桜と同様に花が咲き終ってから葉が出てくるという特徴があり、黄色い花は一ヶ月ほど咲き続ける。イペーの別名としてよ…

素直に学ぼう

緊急事態宣言が全土に拡大され、5月の大型連休に都市部から地方への移動の自粛が要請された。今のところ唯一新型コロナウイルス対策に成功している国となれば、台湾だけ(https://www.jiji.com/jc/article?k=2020041500944&g=int)。感染症発展途上国の日本…