2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

スキミア・レッドドワーフ

最近は大きくならない矮小サルスベリがあちこちに見られる。それと同じように、矮小性のミヤマシキミがタイトルのスキミア・レッドドワーフである。クリスマスに人気がある植物で、シクラメンと似たようなサイズ。そのためか、最初にレッドドワーフを見て、…

さらに、人、昆虫、鳥の眼を比べると…

人は3原色「赤、緑、青」を見分けることができ、その識別能力はとても高いのですが、鳥類は4原色「赤、緑、青、紫外線」を見分けることができ、人を遥かに凌ぎます。紫外線まで見えると、ものの形や違いをはっきりと知ることができます。もっぱら昼間活動し…

赤と黒

今年の秋も終わりで、赤や黒の実も少なくなり出している。花なら「紅白」、実なら「赤と黒」で、「赤と黒」なら最近の韓国ドラマを思い浮かべる人が多いかも知れない。とはいえ、定番の『赤と黒(Le Rouge et le Noir)』は、19世紀フランスの作家スタンダー…

ハクモクレンの花芽

ハクモクレン(白木蓮)はモクレン科の落葉低木。花が紫色のモクレンの別名はシモクレン(紫木蓮)。ハクモクレン(白木蓮)は白色の花をつけ、よく「モクレン」と混同される。紫木蓮も白木蓮も、マグノリアとも呼ばれる。そのハクモクレンにそっくりなのが…

身近の紅葉狩

信濃の戸隠に侍女(ツレ)を連れた美女(前シテ)が紅葉狩に出かけ、紅葉の木陰で休んでいると、平維茂(これもち)(ワキ)が従者(ワキツレ)と勢子(ワキツレ)を率いて通りかかる。維茂は美女の酒宴に加わり、優美な舞に見とれ、眠って夢をみる。維茂の…

紅葉の中のノアサガオ

ノアサガオ(野朝顔)は南アメリカ原産のヒルガオ科の帰化植物で、生態系被害防止外来種リストの重点対策外来種に指定されている。茎は10mを越え、葉も巨大で、長さ、幅とも15cmのほぼ円形または3裂。電柱や樹々を覆い尽くすように繁茂。クズやアレチウリの…

自給自足や地産地消から妄想してみると…

「地産地消」は地元で採れた産物を地元で消費することであり、「自給自足」は必要とするものを自分で生産してまかなうことだというのが一応の定義。字面から二つは違うと人は言うのだが…個人、集団のいずれであれ、自給自足すれば、それは地産地消である。だ…

センリョウとマンリョウ

千両と万両、さらに蟻通しの一両を加えて、「千両、万両、有り通し」と洒落れば、年中お金がたくさんあり続けることになり、何ともめでたい。千両(センリョウ、センリョウ科)、百両(カラタチバナ、ヤブコウジ科)、十両(ヤブコウジ、ヤブコウジ科)、一…

サザンカから新井小学校への繰り返す断想

冬の季語のサザンカ(山茶花)はツバキ属の常緑広葉樹。今はあちこちで花が咲いている。サザンカの花は安売りのツバキという感があり、私は苦手なのだが、童謡「たきび」に登場するサザンカは別物として記憶されている。 その童謡「たきび」は作詞が巽聖歌。…

クロガネモチとネズミモチ

葉柄と新しい枝が紫黒色を帯びること、葉が乾くと黒い鉄のような色になるモチノキ(黐木)ということから、つけられた名前が「クロガネモチ(黒鉄黐)」。一方、ネズミモチは葉がモチノキに似ていて、秋になる果実がネズミの糞に似ていることから命名された…

不思議なヤツデの花

大きな葉の裂け目が7つ、9つと奇数なのに、「八つ手」と呼ばれるヤツデはウコギ科の常緑低木。さらに不思議なことに、花粉を運ぶ昆虫が少ない12月に花をつける。この時期のハエやアブを独占するのがヤツデの戦略だと考えれば、開花時期の謎は解ける。 もっと…

ベゴニアの花色を感じる

何かに「気づく(be aware of)」、何かに「感じる」ことが知る「きっかけ、ヒント」になり、その何かを意識する(be conscious of)、知る、わかることになるのが私たちの意識や知識の有り様の一つ。気づいたり、感じたりするきっかけは真偽のない単なる出…

バンクシア・エリキフォリア

バンクシーではなくバンクシアはオーストラリア南東部のニューサウスウェールズ州の東部に分布。秋から冬にかけ、円筒形の花序をだし、オレンジ色の花をつける。花が咲いた後、花序は松ぼっくり状になり、種子は山火事が起こるまでこのなかに留まる。ヤマモ…

コトネアスターの赤い実

コトネアスター(Cotoneaster)はバラ科の常緑低木。ピラカンサに似ているが、葉の部分に鋸歯がなく、枝に棘が生えない。木の高さが高さ30~40cmで、枝は地を這い、地面に接すると節から根を出す。実は0.6~0.7cmのナシ状果で赤色に熟し、冬まで残る(画像)…

赤い実の赤(6)

生理的過程と心理的過程が気づきによって繋がれ、二つの過程が緩く結ばれていることから心理過程における自由の余地が生まれてくる。まずは二つの過程が結ばれていること、次はその結びつきがいい加減で付随的であること、さらに物語的でない生理過程が知識…

赤い実の赤(5)

赤い実の「赤」に「気づく、意識する(be aware of, be conscious of)」とはどのようなことなのか?「何に気づき、意識しているか」の内容は曖昧で、刹那的、断片的な情報がほとんど。意識や気づきの内容と呼ばれているものは後から脚色され、つくられたも…

マホニア・メディア「チャリティー」から遡る

マホニア・メディア 「チャリティー」(天頂咲ヒイラギナンテン/西洋ヒイラギナンテン)はメギ科マホニア(ヒイラギナンテン)属の耐寒性常緑低木で、花は12~1月にかけて咲く。画像は今咲いている花で、黄色が眩しい。樹高1~4m程の園芸種。 ヒイラギナンテ…

赤い実の赤(4)

ヘレン・ケラーは全盲全聾でありながら、言葉の獲得によって、私たちと同じように人間として生活することができた。ほぼ動物だったヘレンを人間に変えたのがサリバン女史。人類が言葉を獲得することによって進化の歴史の中で主役になれたように、ヘレンも言…

ブーゲンビリアの花

ブーゲンビリアは、オシロイバナ科ブーゲンビリア属に属する熱帯性の低木である。和名はイカダカズラ(筏葛)、ココノエカズラ(九重葛)で、蔓性あるいは半蔓性らしいが、私には木にしか見えない。 原産地は中南米の熱帯雨林。花の色は赤から白まであり、画…

12月のミモザの花

台場を歩いていると、不意を突くかのように黄色のミモザの花が飛び込んでくる。青空と花の色のコントラストに暫し圧倒され、ミモザの花は早春の筈だと思いながらも、花の咲く時期が奔放なミモザを思い出す。ミモザはマメ科アカシア属の常緑性高木。ミモザの…