2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ハコベホオズキ(繁縷酸漿)

外来種は「外人」に似て、多様性を示すと同時に偏見や差別、対立や分断を想起させる。固有種と外来種のいずれが重要か、などと問われると、問題の動植物に応じてその反応は異なってくる。とりわけ、人間の場合となると、対応の落差は信じ難いものがある。大…

ヒメイチゴノキの花

公園の5m程の高さのヒメイチゴノキ(姫苺の木)に小さな釣鐘型の白い花がたくさん咲いている。形状は同じツツジ科のアセビに似ていて、色は白かピンク。もう少しすると実がつき始める(実の画像は昨年のもの)。実は緑色、黄色、そして赤色に変わっていく。…

ヤツデの花

大きな葉が目立つヤツデはウコギ科の常緑低木。ヤツデは日本の固有種で、湾岸地域にもあちこちに植えられ、花の少ない今の時期に花をつけ出している。 分厚く光沢のある葉には長い柄と深い裂け目がある。葉の直径は20~40cmと大きく、「天狗の団扇(うちわ)…

マルバアサガオ、そしてノアサガオ

子供の遊び場の横にまだマルバアサガオが咲き残り、それがいたって元気で、嬉しい気分になったのだが、さらに歩を進めると、ノアサガオも咲いているではないか。アサガオはヒルガオ科の植物で、奈良時代に中国から種子を薬とするために持ち込まれ、その後、…

エゴノキの秋の花 湾岸地域の歩道や公園にはエゴノキが多い。5m以下の木が多く、春には白い花を沢山咲かせ、何とも美しい。そのエゴノキに白いものが見え、近づけば何と花が咲いている。むろん、花の数は少なく、僅かなのだが、11月に入って咲いているのは珍…

秋のアカトンボ

秋が深まる中、「赤とんぼ」(三木露風作詞、山田耕筰作曲)は日本人なら誰でも知っている歌。青空に映えて群れ飛ぶアカトンボは、秋の訪れを告げる季節の風物詩。そんな情景に浸りながら、へそ曲がりの私は「なぜアカトンボは赤いのか」と問うてしまう。 鮮…

どうして人は人を嫌いになるのか

人は人を好きになる。だから、好きでない人が生まれる。つまり、人は人を好きになるゆえに、人は人を嫌いになる。では、どうして人は人を好きになるのか。人は人を嫌いになるゆえに、嫌いでない人が生まれる。つまり、人は人を好きになる。これらは、好きで…

マユミの実

ニシキギ科のマユミ(檀、真弓、檀弓)の別名はヤマニシキギ(山錦木)。マユミは山地に自生するニシキギ科の落葉樹。近くの植え込みのマユミがコムラサキと同じように薄赤い実をたくさんつけている(画像)。マユミは実と種子だけでなく、紅葉も楽しむ庭木…

秋のススキ

イネ科ススキ属の多年草ススキ(芒、薄)は尾花とも茅(かや、萱)とも呼ばれ、秋の七草の一つ。秋に茎の先端に長さ20~30cm程度の十数本に分かれた花穂をつける。花穂は赤っぽい色だが、種子には白い毛が生え、穂全体は白っぽくなる。かつては農家で茅葺(…

七変化するランタナ

ランタナは南米が原産で、世界中に帰化植物として定着している。クマツヅラ科シチヘンゲ属の常緑樹で、赤色、橙色、黄色や白色など花の色が多いだけでなく、花色が次第に変化していく。そのため、別名が「七変化」。花の期間が長く、実がつく時期と重なり、…