2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

マメツゲの実

印鑑、櫛、将棋の駒などはツゲ科のツゲ(ホンツゲ)が材料だが、そのツゲよりも品質が劣るために、「下等」という意味の「イヌ」が冠されるのがイヌツゲ。庭木としての利用はイヌツゲが圧倒的に多い。マメツゲはそのイヌツゲの一品種で、葉が円形、表面の膨…

アインシュタインの時間革命

アインシュタインの出発点の一つは相対性原理。ガリレオの相対性原理は17世紀以来すべての物理学者に受け入れられてきたが、19世紀中葉この原理に疑いをもったのがマクスウェルだった。マクスウェルの電磁気学はガリレオの不変性に従わないように見えた。つ…

ハナトラノオの花

北米原産で、明治末期に渡来したハナトラノオ(花虎の尾)はシソ科で、別名がカクトラノオ(角虎の尾)。「ハナトラノオ」という和名は「花」と「虎の尾」という二つの単語からできているが、「虎の尾」とはその花穂の付き方から、長く上に伸びる様子がトラ…

人間原理:砂浜物語

砂浜を別々に歩いている5人がいる。それぞれ散歩しながら、砂浜に残る足跡と時計を見つけた。そして、それらについて5人5様に考えた。 A:足跡と時計を見て素直に驚いた。それらは一体何なのか。この素朴な問いはAの好奇心を呼び起こし、それらの存在と本性…

ヒガンバナの花たち

ヒガンバナ(彼岸花)は曼珠沙華(マンジュシャゲ)とも呼ばれ、今年もあちこちで見ることができた。中国原産で、日本中の道端や田んぼのあぜなどに群生し、秋の彼岸の頃に、花茎の先に強く反り返った鮮やかな赤い花だけが咲く。曼珠沙華は歌にも歌われてい…