2018-12-07から1日間の記事一覧

閑話:「生き様」と「死に際」

「生き様」には相当に長い時間の経過が前提されていますが、「死に際」には極めて短い時間で十分です。生きることは普通は長い時間を通じてのことですが、死ぬことは瞬時に起こるというのが私たちの常識で、それに異を唱える人は少ないのではないでしょうか…

我流の哲学史雑感(3)

<ヘラクレイトス:万物流転の思想> ヘラクレイトスはイオニアの都市エペソスに生まれ、紀元前500年頃に活躍した。彼はミレトス派とは異なる独特の思想をつくり上げた。「万物の根源は火である」というのが彼の哲学の核心であり、また「万物は絶え間なく流…

バラの季節

古代ギリシャの歴史家ヘロドトスの著書の中に登場するバラの名前はロサ・ケンフォーリアとロサ・ダマスケナ。ケンフォーリア種は花弁がフリルのように多いのが特徴で、いかにもバラらしい優雅な香りの花。 かつてユーラシア大陸に自生していたバラは、春に一…