マテバシイ

 マテバシイ(馬刀葉椎、全手葉椎)はブナ科マテバシイ属の日本固有の常緑広葉樹。和名は葉がマテガイに似たシイノキという意味。かつて薪や炭を作るために植栽されたものが野生化し、現在では房総半島から沖縄まで広い範囲に見られる。湾岸地域でもあちこちに植えられている。本来の自生地は九州南部と考えられている。その別名は「薩摩椎(サツマジイ)」。

  ドングリは直径2~3センチで細長く、ヤジロベイやコマなど子供の玩具作りに最も適している。多少の渋味はあるがアクが少なく、味は栗に似る。生で食べることもできるが、普通は炒めたり焼いたりして食べる。ただし、スダジイほど美味しくはない。しばらく待てば、シイの実のように美味しくなるという意味でマテバシイと名付けられたという説もある。マテバシイの実は堅果で、2年かけて熟す。一つの花軸にたくさんの雌花をつけるので、堅果も穂状につくのが特徴。

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