アメリカデイゴ(海紅豆(かいこうず))

 アメリデイゴの赤い花が眩しい。今が開花時期で、8月上旬頃、新枝の先から再度少し花をつける。夏らしい、真っ赤な花で、暖かい地域に植えられている。南アメリカ原産で、渡来したのは江戸時代末期。日本では庭木として人気がある。鹿児島県の県木、アルゼンチンとウルグアイの国花である。メキシコでは、花をサラダや煮物などに利用する。別名の「海紅豆」は海外から来た赤い豆という意味である。

 アメリデイゴマメ科の落葉樹で、花はマメ科独特のチョウのような形で、豆状の果実と種子を作る。それにしてもマメ科の花はどれもよく似ている。ところで、沖縄県県花は「梯梧(デイゴ)」で、アメリデイゴに似ているが、葉の出る前に開花する。仏典では「波利質多羅樹(はりしったらじゅ)」と呼び、天上界の花である。

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