カルミアの美

 子供の絵と画家の絵の違いは何か。それをわかりやすく示すのが、野草とカルミアの違い。でも、カルミアの美しさは人の意図や意匠の入った美しさで、私たちとは無縁の世界で勝手にできあがった美とは違う。とても人間的な美であり、画家の作品を見るように鑑賞できる美である。一方、昨日のハナヤエムグラのような美しさは人間的な美の原型になり、人間的な美を触発するものである。

 「カルミア」はツツジカルミア属の花木全般を表す総称だが、一般的には北アメリカやキューバを原産とする一品種(アメリシャクナゲ)を示す。日本において知られるようになったのは昭和30年代の終わり頃からで、比較的歴史が浅い。なお、和名はアメリシャクナゲだが、シャクナゲの仲間ではない。コネチカット州の州花に指定されている。

  4月から6月にかけて咲く花は五角形で、色は白、赤、ピンク、紫など様々。果実は小さな球形で10月頃に褐色に熟す。葉は有毒成分を含み、誤食すると嘔吐、下痢、腹痛、神経麻痺を引き起こす。

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