ハナヤエムグラ

 ハナヤエムグラ(花八重葎)はアカネ科の植物で、原産地はヨーロッパ、北アフリカ、南西アジア帰化植物でハナヤエムグラ属の唯一の種で、ヤエムグラ属と近縁。私が見たのも一か所のみ。1961年に習志野で初めて見つかり、今でもあまり多くはないようだ。荒れ地や芝生に生え、茎は4稜形で、稜上に下向きの刺毛がある。花は淡紅色または淡紫色で、総苞に包まれているのが特徴。花冠は直径約5mm、長さ約3mmで4裂する。

 ニワゼキショウ、コメツブツメクサなどが咲いている空き地を探していて、見つけたのがこのハナヤエムグラ。花が咲いていなければヤエムグラと間違いそうである。ヤエムグラは道端や草むらなどに見られる雑草だが、このハナヤエムグラは帰化植物。上述のように、「ハナヤエムグラ」は他のヤエムグラと同属ではなく、ハナヤエムグラ属という別属の唯一の種。ヤエムグラは思った以上に種類が多く、その上ハナヤエムグラは帰化種でそれらとは異なり、特定するのに骨折った。すぐ横にはトキワハゼが咲いていた。見比べるとトキワハゼの花の方が2倍ほど大きく、ハナヤエムグラは老眼泣かせのサイズ。

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