タイサンボク(泰山木、大山木)

 タイサンボクはモクレンモクレン属の常緑高木。モクレンは3月から4月初旬に開花するが、タイサンボクは今花が咲いている。画像の花は歩いていて、突然眼に入ってきたもの。タイサンボクの花は大きいのだが、遥か頭上のものが多く、意外に気づかれない。中国風の名前だが、樹形などが大きくて立派なことから名づけられた。また、花の形を、大きな盃に見立てて「大盃木」、それが「泰山木」になった、とも言われている。

 とはいえ、タイサンボク自体は北米南部が原産で、ミシシッピー州ルイジアナ州の州花。ミシシッピ州は州内にタイサンボクが多く、その愛称がタイサンボクの州(Magnolia State)。葉の表面には光沢があり、裏面は毛が密生して、錆色に見える。日本では公園樹としてよく植栽されていて、樹高20m以上にもなるが、庭木として植えられることも多い。

 5月から6月にかけて咲く花は直径10センチから20センチと相当に大きく、圧倒的な存在感を持つ。花には芳香があり、特に咲き始めは香りが強い。

f:id:huukyou:20200601050357j:plain

f:id:huukyou:20200601050416j:plain

f:id:huukyou:20200601050433j:plain