コンフリー、あるいはヒレハリソウ(鰭玻璃草、領巾張草)

 ヒレハリソウムラサキ科ヒレハリソウ属の多年生草木で、別名は英語のコンフリー(Comfrey)。コーカサス地方が原産で、明治中期に渡来し、健康食品や薬用として栽培されてきた。全草にアルカロイドを含む。生の葉を染料に使ったり、捻挫などの外用薬として使われている。

 各地で野生化していて、私が公園の端で見つけたのもそのような個体。茎に目立ったひれがあることが「ヒレハリソウ」の由来。高さは60センチメートルから90センチメートル位になり、初夏から夏にかけて釣鐘状の白から薄紫色の花を咲かせる(画像)。

 昭和40年代に健康野菜としてブームになり、家庭菜園などで栽培され、若い葉を天ぷら、おひたし、炒め物などにしたようである。残念ながら、私は食べた記憶がない。上記のようにアルカロイドを含むため、長期間過剰に摂食すると肝障害等を引き起こすとされ、ドイツやオーストラリアなどでは摂取量の基準を定めている。

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