ベニシタン(紅紫壇)

 ベニシタンはコトネアスターのことで、バラ科シャリントウ属の小低木。昭和初期に渡来し、高さ約100センチ。今が開花時期で、 5月中旬まで。葉のわきに淡紅色~白色の直径約6ミリの5弁花がつく。花びらは全開せず、開花してもかろうじて虫が出入りできるくらいで、実と間違う程である(画像)。その果実は球形で直径約5ミリ、秋に鮮紅色に熟して小枝に鈴なりにつき、中に淡褐色で扁平の種子が2個入っている。

 寒さに強いコトネアスターは果実や紅葉が美しく、小型の種類があるために、庭園樹としてよく栽培されている。コトネアスターの仲間は北半球に約400種が分布する。中国原産のベニシタンは、赤色の果実と枝が横に広がる樹形で、最も広く栽培されているが、近年は果実がより美しい園芸品種が登場している。

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