ヒトツバタゴとジューンベリー

 ヒトツバタゴは環境省レッドリストで絶滅危惧II類(VU)。別名はナンジャモンジャの木。なお、名前の由来は、「一つ葉のタゴ(トネリコの別名)」からきている。複葉のトネリコに対し、ヒトツバタゴは単葉。ヒトツバタゴの自生地は、2か所が国の天然記念物に指定され、ヒトツバタゴの樹木自体が国の天然記念物に指定されている箇所もある。

 ヒトツバタゴの開花時期は5月頃だが、今年は既に満開。開花は一気に進み、短期間で枝の先端に雪が積もったかのように、真っ白な花がつき、見応えのある情景に変わる。また、ヒトツバタゴの花は、かすかに甘い香りがする。

 ジューンベリーバラ科ザイフリボク属の小木。果樹だが、庭木としても人気がある。春に咲く小さな花と、細めの枝に少しまばらな感じで、バラの小葉によく似た葉をつける。花も実も紅葉も楽しめる。初夏につける実は赤から黒紫に変化する。ザイフリボク属の似たような実をつけるものをまとめてジューンベリーと呼んでいて、果樹として交配改良され、様々な種類がある。

 北アメリカが原産で、白い5弁の花を房状に咲かせる。セイヨウザイフリボクというのが正式な名前。6月頃に果実を収穫できることから、ジューンベリーという俗称がついた。

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