ハハコグサ(母子草)

 ハハコグサは、キク科ハハコグサ属の越年草。春の七草の一つとして御形(ごぎょう、おぎょう)と呼ばれ、茎葉の若いものを食べる。開花時期は4月から5月末まで。柔らかい薄緑色の葉の先に、黄色の花がつぶつぶになってかたまって咲く。

 ハハコグサは春の田圃でお馴染みの植物であり、日本中に分布する。秋に芽生えてロゼットで越冬し、春に茎をもたげて花を咲かせる。全体に白いクモ毛が多い。ハハコグサという和名は「母子草」と書いてしまうのだが、古い呼び名はホウコグサ、あるいはオ(ゴ)ギョウである。毛が多い状態あるいは毛を持った種子が形成される状態を「ほほけ立つ」と呼んで、ホホケグサがなまったという説がある。ムギ類の栽培とともに伝来した史前帰化植物である。

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