カラクサケマンとハマダイコン

 ケシ科のカラクサケマンはヨーロッパ原産の帰化植物で、明治時代末期に渡来した。ムラサキケマンに似た花をつけるがずっと小型で、よく枝分かれし、日当たりの良い場所などで地面を這うように伸び、群落を作る。空き地や道端でみられる一年草または越年草で、花は長さ0.7~0.9cm、淡い紅紫色~紅紫色で、花弁の先端の色がやや濃くなる。花弁は4個あり、筒状になって先端がやや開く。全草に有毒成分があるが、薬用にされる。

 ハマダイコンはダイコンが野生化したもので、日本全土の海岸の砂地に生える。茎は高さ30〜70cm、根はあまり太くならない。葉は大根に似て羽状に分裂し、長さ20cm程度。荒い毛が生える点は大根に似ているが、光沢があって潮風には強そうである。3月の終わり頃から6月にかけて花茎を出し、花弁は淡い紅色を帯びて美しい。

 画像は最初の3枚がカラクサケマン、後の3枚がハマダイコンで、別々に見ると似た色合いでも、見比べると随分違うことがわかる。

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