アキグミ

 アキグミ(秋茱萸)はグミ科グミ属の落葉低木。3月に入り、若葉が見え始めたと思っていたら、何と白い花が見える。普通の説明によれば、5月に花が咲くとあるので、随分と早い。樹全体ではないので、狂い咲きかも知れない。最近では早く咲く花は珍しくなくなったが、これでは季語の世界も異変だらけの筈である。

 アキグミは東アジアからヒマラヤにかけての原野に群生する落葉低木。高さは2~3m。葉の裏は白い鱗片が密生し、風にひらめき白く見える。秋には実が熟し、グイ(とげ)のある実グイミが転じてグミとなり、まとめてアキグミという訳である。秋に赤熟する実は甘く、生でも食べることができる。子供の頃にその実を2,3個口に入れたときの甘さを今でも憶えている。

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