トキワイカリソウ(常磐錨草)

 花姿が船の錨にそっくりで、日本海側では冬でも葉や茎が枯れずに残り、春の花が咲く頃に世代交代する。そのため、「常盤錨草」で、妙に納得できる。分布は北陸、山陰の日本海側に多く、ほとんどが透明感のある白花(画像)。本州の日本海側の多雪地帯の林縁など半日陰の場所に見られ、北陸地方以北では白花が多く、福井県以西では赤紫花が多い。

 メギ科イカリソウ属のトキワイカリソウに似ているのがイカリソウ。違いの一つは、トキワイカリソウの方が葉が固く、表面に光沢があること。トキワイカリソウの葉は冬でも落ちずに残っているが、イカリソウは落葉する。また、イカリソウは太平洋側に分布し、トキワイカリソウ日本海沿岸に分布する。とはいえ、私の撮った画像は東京である。

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