薹が立った蕗の薹

 「蕗の薹」と書く「フキノトウ」は、フキの花の蕾で、成長すると蕗になる。「薹が立つ」とは、花が咲き終わり、茎が伸び出してしまったフキノトウ(つまり、フキ)は食べられないことから生まれたようである。薹が立ったフキノトウは売られているフキより小ぶりとはいえ、同じような手順で食べることができる。その筈だが、私はまだ試したことがない。早春の山菜の定番だが、花が開くほど苦味が強くなる。だが、高温の油に通ると苦味が少なくなるので、テンプラには少し花が開いたくらいのほうが風味があるようである。

 フキの花は雌雄異株で、画像は雄花。よくみるとちゃんと花びらが5枚ある。開花時期は、2月から3月末頃。花が咲いてから、地下茎を通じてつながっている葉が大きく伸びて広がってくる。この「葉柄(葉の茎の部分)」がフキとして食用になる。

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