スイセンの形や色

 1月11日に水仙について書いた。今スイセンが少々うるさい程にあちこちで咲いている。やはり多いのがニホンスイセン(日本水仙)とキブサスイセン(黄房水仙)。もう一つの画像は八重咲スイセンで、これは前の二つにくらべるとずっと少ない。

 ニホンスイセンの色の変化によってキブサスイセンができ、一重のニホンスイセンが八重に変わることによって八重咲のスイセンになり、その逆も可能となる。つまり、三種のスイセンの間の変換によって、三種のスイセンの間の関係が説明できる。あるいは、スイセンを形態や色彩の変換によって分類することができる。

 「水仙」の音読み「スイセン」は中国古典『天隐子神解章』の「在人谓之人仙,在天曰天仙,在地曰地仙,在水曰水仙」(仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙)に由来。綺麗な花の姿と芳香が「仙人」のようなところから命名された。また、学名でもある英名「ナルシサス(Narcissus)」はギリシャ神話の美少年の名前で、泉面に映った自分の姿に恋をして毎日見つめ続けたら、いつのまにか花になってしまった。これが「ナルシスト」で、イギリスの国花の一つ。別名は雪中花で、こうなると演歌か日本酒の名前。

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二ホンスイセン

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キブサスイセン

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八重咲スイセン